研究課題/領域番号 |
01570578
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
本田 まりこ 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (20100919)
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研究分担者 |
峰咲 幸哲 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手
横井 清 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (70182681)
石田 卓 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (90159731)
新村 眞人 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (00010190)
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キーワード | ヒト乳頭腫ウィルス / 角化 / ヒト乳頭腫ウィルスmRNA |
研究概要 |
ウィルス性疾贅の一つであるミルメシアにおいてウィルスDNAの複製開始とケラトヒアリン顆粒形成とが関係を有することはすでに報告しているが、今回ミルメシアおよび尖圭コンジロ-ムにおけるヒト乳頭腫ウィルス(human papillomavirus,HPV)のmRNAの局在について検索を行った。ウィルス構成蛋白に関与する後期遺伝子群は有棘層下層または中層より顆粒層にいたるまでの細胞の細胞質内に認められ、しかもウィルス蛋白が検出される以前の細胞からその局在が認められた。一方細胞のtransformやウィルスDNAの複製に関与する遺伝子である初期遺伝子群は基底細胞より観察できたが、有棘層ではそのmRNAの量は後期遺伝子群にに比し非常に少なかった。また、正常の角化が起こらない表皮細胞の培養系ではどのようになるかをミルメシア組織の培養を行い、各遺伝子の発現を検索したところ培養開始1ヵ月後においても電顕的または組織化学的にもウィルス粒子は証明されず、またミルメシアの特徴となる好酸性顆粒も検出できなかった。更に各遺伝子のmRNAの局在を調べたところ初期遺伝子群は検出されたにもかかわらず、やはり後期遺伝子群は培養開始1ヵ月後においても検出されなかった。以上の結果よりウィルス粒子の産生には表皮細胞の角化への分化が必要であることがこの実験結果より推測できた。 HPVの各遺伝子の合成ペプタイドをアルブミンと一緒に家兎に数回免疫を行ったが、特異抗体は得られなかった。
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