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1989 年度 実績報告書

MRによる各種血液疾患における骨髄病態の解析

研究課題

研究課題/領域番号 01570594
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

平敷 淳子  埼玉医科大学, 放射線医学教室, 教授 (60008589)

研究分担者 平嶋 邦猛  埼玉医科大学, 第一内科学教室, 教授 (00165169)
キーワードMRI / 骨髄 / STIR / 血液疾患 / MDS / 再生不良性貧血
研究概要

1.静磁場強度1.5Tにおける骨髄の画像化のための至適パルス系列について、STIR(Short TI IR)法をもちいることにより水と脂肪とのbiphasicな構造よりなる骨髄は最もよくその動体を画像化できると考えた。
STIRとは反転回復法の反転時間TIをきわめて短くとったパルス系列であり、1.5TではTR=2000 msec,TI=160 msec,TE=20msecの2000/160/20をもちいた。
2.STIRによる正常骨髄MR像
80名の正常者の腰椎矢状断をSTIRにて撮像した。年令分布は18才から84才迄であり、男女ほぼ同数。骨髄の脂肪化は下部腰椎よりはじまり次第に上部腰椎に進み、最後まで脂肪髄になりにくいのは腰椎では第1、胸椎では12番であった。造血織の残存部位は高信号域として描出され、椎体をふちどるように存在した。脂肪化は椎体の中心部からはじまり、造血織との混在でまだらな高・低信号を示した。このパタ-ンに従わないものは全て異常と考えられる。脂肪髄への変化は18才では全くみられなかったが、26才では既に認められた。骨髄MRIでは30代40代では年令による差はほとんどなかったが、55才以上になると年令に比例して脂肪化は著明となった。
3.血液疾患における骨髄MRIの応用
STIRとTEを80msecまで延長したlong TE STIR(あるいは水のT2強調STIR)を用い、MDS(myelodysplastic syndrome)と再生不良性貧血との鑑別を試みている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 平敷淳子: "外科におけるMRIの現況 骨・軟部組織" 外科診療. 32. 56-59 (1990)

  • [文献書誌] 平敷淳子: "間接疾患とMRI総説" 間接外科. 9. 41-45 (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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