研究課題/領域番号 |
01570594
|
研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
平敷 淳子 埼玉医科大学, 放射線科, 教授 (60008589)
|
研究分担者 |
平嶋 邦猛 埼玉医科大学, 第一内科, 教授
朝日 良一 埼玉医科大学, 放射線科, 講師
西村 克之 埼玉医科大学, 放射線科, 助教授 (10129158)
隣谷 義人 埼玉医科大学, 放射線科, 教授 (50049780)
|
キーワード | MRI / 骨髄 / 血液疾患 |
研究概要 |
1.STIR with short TE及びlong TEによる骨髄の画像化 上記のパルス系列による正常骨髄MR画像につき、本研究期間中にさらに改良を試みた。すなわち、presatulation pulseを動脈系及び静脈系にかけることにより、両者の脈管からのア-チファクトをなくし、腰椎矢状断面における骨髄MR画像はより明瞭となった。 この知見をもとに、骨髄異形成症(Myelodysplastic syndrome,MDS)を中心に、再性不良性貧血患者の骨髄像につき治療前・後を比較した。 MDSの骨髄MR像は脂肪浸潤の多寡に応じて、不均一な高〜低信号が無秩序に分布する像を呈した。この分布は骨髄生検像と一致した。再性不良性貧血患者の治療前にはSTIR with short TEによるMR像は無信号であったが臨床像の改善に伴い、椎体辺縁の骨髄から高信号にかわり、正常造血織の再生が示唆された。現在症例を重ね検討中である。 2.グラジエント エコ-法による骨髄描出法について。 高速、超高速MR撮像法のひとつであるTurbo FLASHと名付けられている方法がある。本法ではスピンを反転し、そのスピンの回復約300msec後にlow angleのパルスでスピンをもどす。回復時間を更に短くすることにより、骨髄中の脂肪の信号を抑え、水成分の信号を強調すべく、ファントム実験中である。
|