研究概要 |
1.血液疾患における骨髄MR1 STIR(shortTI IR法)を用い骨髄MR1の評価を84症例につきおこなった。内訳は骨髄異形成症候群9例,夛発性骨髄腫18例,慢性骨髄性白血病16例,再生不良性貧血9例,慢性リンパ性白血病,骨髄線維症および真性夛血症各3例と腎不全患者等を含むその他13例である。骨髄異形成症候群はSTIR with Short TEでは不均一な高信号を示し,TEを長くとったSTIR with long TEでは63%で均一な低信号を示した。夛発性骨髄腫のMR1像は結節型とびまん型の2型に分類され,STIR with longおよびShort TEにて共に高信号を示した。結節型はびまん型に比べ早期の病期に夛く認められた。経過を観察できた6症例のうち圧迫骨折を起こした3例ではSTIR with long TEで均一な信号の上昇を認めた。再生不良性貧血患者ではSTIR with short TEおよびlong TEで信号は無いか低く、骨髄像の改善と共に正常のパタ-ンで赤色髄の出現が椎体周辺部に認められた。網胞状分が夛く浸潤していると考えられる侵性骨髄性白血病ではSTIR with short TEでは高信号にSTIR with long TEでは等から低信号を示したものが80%あった。慢性骨髄性白血病患者では寛解時および訴えのない時期でも膝関節周囲の骨髄に対称的に異常な信号が認められた。成因につき血液内科学および開理学的見地より検討中である。 2.高速MRIによる骨髄の画像化は新しいソフトーウェアSegented TURBO FLASH(Fast low angle shot)導入により可能となる見通しである。その基礎的序察をおこなっている。
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