研究課題/領域番号 |
01570620
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研究機関 | 国立精神・神経センター |
研究代表者 |
高橋 清久 国立精神・神経センター, 神経研究所, 部長 (30073076)
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研究分担者 |
西川 徹 国立精神, 神経センター・神経研究所, 室長 (00198441)
三国 雅彦 国立精神, 神経センター・神経研究所, 室長 (00125353)
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キーワード | 季節性感情障害 / 単極性感情障害 / 双極性感情障害 / 過食 / 炭水化物飢餓 / 過眠 / 光療法 |
研究概要 |
1.我が国における季節性感情障害の実態と症状特性 マスメデイアにより患者のリクル-トを行ない、1500名以上から問い合わせをうけ、アンケ-トに答えたものは500名以上にのぼっている。協力を依頼した全国16の共同研究施設で面接を行なった結果、平成元年度は46名の季節性感情障害が同定され、現在平成2年度の結果の集計中である。平成元年度に得られた成績は以下の通りである。 (1)DSMーIIIーRでは一年のうち、特定の60日間にうつ病エピソ-ドを示すものと定義しているが、このウインド-幅では約半数が見落とされ適切ではない。 (2)男性が占める割合が従来の報告に比較して高い。 (3)過食、炭水化物飢餓などの季節性感情障害に特徴的といわれた症状は女性に多く認められ、男性には少ない。 (4)一方、過眠は両性に高率に認められた。 (5)単極性感情障害の占める率が高く、双極性感情障害は従来からの報告に比較し極めて低かった。 2.光パルス療法の効果 共同研究施設で合計19名の患者に対し、予備的に光療法を行なった結果、83.5%の患者に著名ないし中等度の効果が見られた。しかし、対症療法を行っていないため、光照射そのものの効果か否かの結論は得られていない。
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