研究課題/領域番号 |
01570625
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
金塚 東 千葉大学, 医学部, 助手 (40134366)
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研究分担者 |
橋本 尚武 千葉大学, 医学部, 医員
牧野 英一 千葉大学, 医学部, 講師 (50009578)
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キーワード | 膵島アミロイド蛋白質 / islet amyloid polypeptide / インスリン非依存型糖尿病 / 膵島アミロイド / radioimmunoassay法 / 免疫組織化学法 / ヒトIAPPcDNA / 膵B細胞 |
研究概要 |
インスリン非依存型糖尿病における成因の解明および診断法の確立のために、膵島アミロイド蛋白質(islet amyloid polypeptide;IAPP)の膵島内存在様式と分泌機序に関する研究およびヒトIAPP遺伝子の解析を進めている。研究初年度にradioimmunoassay法を開発し、正常ラットの膵島にIAPPが存在しインスリン分泌の最も生理的な刺激物質であるブドウ糖により分泌されることを明らかにした。免疫組織化学法を開発し、正常ヒト膵B細胞にIAPPが存在すること、そしてヒトのインスリン非依存型糖尿病患者の膵島にIAPP免疫活性陽性のアミロイドが高頻度に沈着することを明らかにした。また固相法で合成したヒトIAPPがブドウ糖刺激によるインスリン分泌を抑制することを認めた。以上の知見はインスリン非依存型糖尿病の病因を解明するために重要と思われた。現在ヒトIAPPcDNAを用いてヒトIAPPの発現とインスリン非依存型糖尿病の発症との関係について研究を進めている。
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