| 研究課題/領域番号 |
01570644
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| 研究機関 | 岡山大学 |
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研究代表者 |
槇野 博史 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (50165685)
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| 研究分担者 |
原本 俊則 岡山大学, 医学部附属病院, 医員
山崎 康司 岡山大学, 医学部附属病院, 医員
平川 秀三 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (60156651)
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| キーワード | 糖尿病 / 腎炎 / プロテオグリカン / 腎糸球体基底膜 / 電子顕微鏡 / グリコサミノグリカン |
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| 研究概要 |
糖尿病性腎症の発症機序並びに腎系球体硬化症の進展機序を解明する為に、ヘパラン硫酸プロテオグリカン(HS-PG)をはじめとする腎系球体細胞外基質構成成分の変化を検討した。ヒト糖尿病性腎症患者の腎生検組織を用い、蛍光抗体間接法にてHS-PG、ラミニンIV型コラ-ゲン、フィブロネクチンに対する抗体を用い染色した。HS-PGに対する抗体は、既報の如くラット腎糸球体基底膜よりHS-PGを分離して、ウサギに免疫して作成した。他の抗体は市販のものを用いた。HS-PGとラミニンの非コラ-ゲン成分の減少が腎糸球基底膜で観察された、IV型コラ-ゲンとフイブロネクチンの増加がメサンギウムで観察された。HS-PGの減少は糖尿病性腎症における糸球体の透過性の亢進関与していると考えられ、IV型コラ-ゲンの増加は糸球体硬化症の進展に関与していると考えられた。
HS-PGの腎糸球体における局在と合成細胞の検討に関しては、蛍光抗体法において腎糸球体基底膜に存在することを説明したが、さらにロイクリルK4M包埋と金コロイドによる免疫電顕にてHS-PGは主に基底膜の内外透明層に規則的に存在し、上皮細胞にも一部存在することを観察でき、HS-PGの局在と合成細胞を明らかにできた。
糖尿病性腎症は組織学的には、腎糸球体基底膜の肥厚とメサンギウム基質の増多を呈する。これらの変化を立体的に捉える為にまず手初めに正常ラット腎組織を界面活性剤と酵素により細胞成分を除去し、走査電子顕微鏡で観察した。この手法によりメサンギウム基質は連続的な有窓性の隔壁より成り立っているのが明らかにされた。今後糖尿病性腎症において細胞外基質の変化を立体的に明らかにしたい。
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