最近、familial xanthinuriaにおける薬物代謝(Pyrazinamide及びAllopurinol)の研究より、この疾患が少なくとも2つのsubgroupよりなっていることを明らかにしてきたが、このたびヒト肝Xanthine oxidaseを精製し、この酵素に対するpolyclonal抗体を作製した。これを用いて十二指腸粘膜内のXantine oxidaseを免疫拡散法にて検討したところ、Oxypurinesに加えてPyrazinamide及びAllopurinolを酸化できないsubgroupのpropositusのXanthine oxidaseは正常ヒト肝Xanthine Oxidaseとfused precipitationを作った。しかしfused precipitationをXanthine oxidaseの活性染色で見ると、正常ヒト肝Xanthine oxidaseと違ってpropositusのXanthine oxidaseは全く活性を示さなかった。これらの結果により、このpropositusのXanthine oxidaseの活性の欠損は酵素蛋白の欠損によるのではなく、酵素蛋白異常によるものと思われた。またこのFamilial XanthinuriaにheterozygoteのPyrozinamideの経口負荷を行い、その尿中metabolitesの検討を我々が開発した高速液体クロマトグラフィ-にて行ったところ、少量の5-hydroxy metabolitesの排泄が認められた。もちろん健常人では多量の5-hydroxymetabolitesが認められ、このpropositusでは全く認められなかった。この結果より明確な証明法のなかった。Xanthinuriaのheterozygoteの診断にpyrazinamide負荷試験が有効である可能性が示唆された。
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