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1990 年度 実績報告書

巨核球の分化と血小板関連蛋白質:遺伝子のクロ-ニングと発現調節の解析

研究課題

研究課題/領域番号 01570669
研究機関千葉大学

研究代表者

佐藤 武幸  千葉大学, 医学部小児科, 講師 (30187207)

研究分担者 布施 晃  千葉大学, 医学部・第一微生物, 助手 (60110300)
キーワード巨核芽球細胞株 / CMK / 分化 / cDNAライブラリ- / 遺伝子クロ-ニング / CD34 / 造血幹細胞
研究概要

巨核球系細胞株CMKは、フォルボ-ルエステル(TPA)処理により、表面マ-カ-上でも、形態上でも、より成熟した巨核球に分化する。そこで巨核球の分化に伴って発現される蛋白質を同定する目的で以下の実験を行った。CMK細胞及びTPAで分化させたCMK細胞のmRNAを材料とし、2種のプロ-ブ用M13ファ-ジcDNAライブラリ-を作成し、これらをプロ-ブとしてデイファレンシャルハイブリダイゼ-ションを実施し、先にλgtllを用いて分化CMK細胞より作成したcDNAライブラリ-より、CMK細胞プロ-ブとは反応せず分化CMK細胞プロ-ブとのみ特異的に反応するクロ-ンを選択した。5回の別々の実験より得られたこれらクロ-オを、さらにNothern blotting法にて特異性を確認し、延べ36のクロ-ンを得、ついで重複するクロ-ンを除き最終的に18のクロ-ンを得た。これらの内、すでに3種については、それぞれGlucose transporter like protein,Glutation peroxidase,Leukocyte common antigenと確認されたが、他については未知のクロ-ンではあり、同定作業に入っている。
CD34抗体は、造血幹細胞を認識する抗体である。CMK細胞は、CD34抗体に反応し、造血幹細胞としての形質を有している。本抗体に対する反応をTPAで分化誘導したCMK細胞、及び巨核球により分化した亜株であるCMK11ー5細胞で検討すると、両者ともCMK細胞と比べ反応細胞の比率が低下した。この結果より、CMK細胞が分化に伴って消失してゆくmRNAを検討することにより、造血幹細胞に特異的な物質を新たに同定しうる可能性が得られた。これにより、造血幹細胞の濃縮・純化が促進される可能性がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Fuse A.et al.: "Interleukin 6,a possible autocrine growth and differentiation factor for the human megakaryocytic cell line,CMK" British Journal of Haematology,. 77. 32-36 (1991)

  • [文献書誌] Sakaguchi M.et al.: "Human immunodeficiency virus infection of megakaryocytic cells" Blood. 77. 481-485 (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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