Photopheresisとは、Photochemotherapy(光化学療法)とLeukapheresisとを組み合わせた新療法である。PhotochemotherapyとしてはPUVA(psoralen・内服後、長波長紫外線(UVA)を行う)療法を採用している。本法はアメリカ、ドイツ等の多施設共同研究により、皮膚T細胞リンパ腫に対する有効性が証明されている。 われわれは専用の機器を導入し、難治性疾患であるATL、皮膚T細胞リンパ腫、HTLVーI関連ミオパシー(HAM)、進行性全身硬化症(PSS)、慢性関節リウマチ(RA)をはじめとする自己免疫疾患などに対して体外循環光化学療法を試みた。 われわれによるこのPilotの結果をふまえ、ATLとPSSについて全国多施設での共同治験が平成2年より開始され、現在進行中である。対称群との封筒法による共同治験中であるので、現時点での中間報告はできないが、最終結果は平成4年3月には論文として公表される予定である。
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