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1989 年度 実績報告書

自家内皮細胞被覆人工血管(Cultured graft)の臨床応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01570702
研究機関東北大学

研究代表者

前山 俊秀  東北大学, 医学部附属病院, 講師 (10133969)

研究分担者 赤石 隆  東北大学, 医学部, 助手 (40200331)
岡本 道孝  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (80194405)
秋元 実  東北大学, 医学部, 講師 (50167847)
キーワード血管内皮細胞 / 細胞外基質 / 人工血管 / ePTEF
研究概要

イヌ血管内皮細胞のePTFE上での培養、増殖の基礎的結果をふまえ、直径4mm、長さ5cmのCultured graftを作成し、犬への移植実験を行った。その結果を第30回日本脈管学会総会で発表した。抗凝固療法を行わなくても高い開存性を示し、形態学的にもほとんど内皮細胞で被覆され、血栓、血小板の付着はほとんど見られなかった。しかしながら、これらの方法を臨床に応用する場合には、自己の内皮細胞を採取しなければならないこと、Cultured graftではある程度の培養期間が必要であることなど、手技の煩雑さ、困難さからくる問題があると考えられる。大伏在静脈によるバイパス術や、動脈のバル-ンによる障害実験では、基底膜が温存されていれば内皮の治癒は良好であると言われる。そこで人工血管に基底膜の機能を持たせれば内皮化が良好で、高い開存性が期待できるのではないかと考えた。培養血管内皮細胞の産生する細胞外基質(基底膜様構造)は容易に分離できるので、人工血管のコ-ティング材料としての可能性を検討することにした。培養ブタ大動脈内皮細胞の産生する細胞外基質は、強い内皮細胞増殖活性を示すことがわかった。その活性が培養条件、期間などによってどのように変化するかを明らかにした。また、4℃である程度の期間保存が可能であることがわかった。イヌ頸静脈内皮細胞についても同様の検討を行った。その細胞外基質には培養期間を延長しても、増殖活性は認められなかった。人工的に増殖因子を結合させることを試みている。ヒト内皮細胞については、confluent stateを長期間維持することはできず、動物細胞のように細胞外基質を分離することは現在のところ成功していない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 諸星保憲: "自家内皮細胞被覆人工血管の開発 基礎的検討と犬への移植実験による評価" 脈管学. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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