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1989 年度 実績報告書

ヒト単球heterogeneityとその移植免疫における意義についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 01570714
研究機関広島大学

研究代表者

福田 康彦  広島大学, 医学部, 講師 (40093801)

研究分担者 八幡 浩  広島大学, 医学部附属病院, 助手 (10191181)
キーワードHLA抗原 / 単球 / DQ陽性単球 / リンパ球混合培養
研究概要

1.in vitroにおけるアロ抗原刺激による単球膜表面HLA抗原の変動
1)flow cytometry(FCM)によるリンパ球混合培養(MLC)後のHLA抗原変動の検討
MLC後の細胞を用いてFCMによる解析を行なうためには、効率のよい細胞回収法の工夫が必要である。我々はGel-Well培養器を用いてMLCを行なうことにより大部分のリンパ球、単球を回収できた。
MLC後の^3HTdR up-take3日目から上昇し、5日目にピ-クを示した。HLA-DR陽性T Cell(DR^+T)の変動は5日目までは小さく、7日目で26%まで上昇した。HLA-DQ陽性単球(DQ^+M)はMLC開始後1日目では13.5%であったものが、3日目には54.2%に急上昇し、以後高値が持続した。HLA-DR陽性単球は終始高値を示した。
2)免疫蛍光染色法によるリンパ球混合培養(MLC)後のHLA抗原変動の検討
tissue culture chamber/slide法を用いて単球の膜表面におけるDQ^+Mの変動を蛍光染色法で検索した。やはりMLC後においてDQ抗原を発現する単球の増加がみられた。
以上の結果から、アロ抗原刺激によって単球が活性化され、そのマ-カ-としてHLA-DQ抗原が有用であることが推測された。
2.正常人、透析患者末消血中のDQ陽性単球の検討
1)正常健康人25例におけるDQ^+Mの単核球に占める割合は10.8%で、30%以上の例は見られなかった。これに対しDR^+Mは90%を占めた。
2)血液透析患者のDQ^+Mの単核球に占める割合は透析前28.4%,透析後16.3%であり、健人よりも高い値をとる傾向を示したが、有意の差は認めなかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 石川哲夫: "フロ-サイトメトリ-による腎移植患者の免疫学的モニタリング-リンパ球、単球におけるHLA-DR、DQ抗原の変動ー" 医学のあゆみ. 147. 915-916 (1988)

  • [文献書誌] 石川哲夫: "Allogeneic antigen刺激下における単球膜表面のHLA-DR、DQ抗原の変動" 医学のあゆみ. 152. 397-398 (1990)

  • [文献書誌] 石川哲夫: "アロ抗原特異的suppressor/killer T細胞〓〓に関するHLA抗原の役割" 臨床免疫. 22. 318-327 (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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