研究分担者 |
山川 洋右 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (40148284)
正岡 昭 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (10028326)
HARA Fujio Nagoya City University Medical School, Assistant (20189690)
SHIBATA Kazuo Nagoya City University Medical School, Assistant (20145733)
HARA Fujio Nagoya City University Medical School, Assistant (20189690)
NIWA Hiroshi Nagoya City University Medical School, Assistant (30228267)
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研究概要 |
手術施行群(胎仔手術による先天性横隔膜ヘルニア〔以下本症と略す〕の実験モデル)と薬剤投与群(母獣への薬剤投与による本症実験モデル)の2群を作成した. 1)手術施行群、薬剤投与群ともにその新生仔の外観、体重はコントロ-ル群と比較してなんらの異常を認めなかった. 2)手術施行群はコントロ-ルと比較して、左右の肺とも著しく小さく、肺重量および肺重量体重比の低下を認めた.組織学的には、一様に強い無気肺を認めるが、肺胞の分化成勢には異常を認めなかった. 3)薬剤投与郡においては、現時点までの胸膜内および腹膜内臓器に異常はなく,横隔膜にも欠損は認められなかった。マウスセラットにおいてnitrofen(NIP)投与は,安定した本症の発生と認めるのに対して,このことは著明な差であった.家兎における本症の発生域値に達していなかったものと考えられる. 4)薬剤投与群においては,横隔の欠損がないため,腹膜臓器による肺の圧迫はない.しかし,これにもかかわらずコントロ-ル群と比較して肺重量体重比の低下を認め、また組織学的に肺胞の形成障害を認めるとともに肺組織内のリン脂質量の低下を認めた.これは薬剤投与群における肺の分化成熟異常と示唆するものである. 5).この変化は横隔膜の形成障害に先行するprimaryな変化であり、仮に横隔膜の修復をおこなっても病態の改善を期待出来ない肺の変化である.
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