研究課題/領域番号 |
01570768
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
近藤 泰理 東海大学, 医学部, 助手 (00130063)
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研究分担者 |
生越 喬二 東海大学, 医学部, 講師 (30112775)
幕内 博康 東海大学, 医学部, 講師 (80095645)
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キーワード | 食道癌 / 抗アンドロゲン剤 / AMN実験食道癌 / 去勢 / フルタミド / アンドロゲン受容体阻害剤 / 発癌率 / ホルモン療法 |
研究概要 |
食道癌の発生と予後における性差の要因としてアンドロゲンに着目し、実験発癌系における抗アンドロゲン剤の治療効果について検討した。実験動物はSD系雄ラット7週齢を、去勢ラットは実験開始1週前に作成した。発癌物質は飲料水として0.003%のN-Amyl-N-methylnitrosamine(AMN)を、抗アンドロゲン剤は非ステロイド性アンドロゲン受容体蛋白阻害剤のFlutamide(Schl3521 Schering Corporation)を20mg/day飼料に混ぜて投与し、以下の新たな知見を得た。 1.(1)、AMN10週投与時の発癌率は非去勢ラット54.5%(N=11)、去勢ラット27.5%(n=11)と、去勢ラットの発癌率が低い傾向がみられた。(2)、AMN10週投与後10週経過時の発癌率は非去勢ラット92.3%(b=13)、去勢ラット58.3%(n=12)と去勢ラットの発癌率が低い傾向がみられ、いずれもAMN10週投与時に比べ発癌率が高い傾向を示した。(3)、AMN10週投与後Flutamide10週投与時の発癌率は非去勢ラット62.5%(n=16)、去勢ラット64.2%(n=14)と非去勢ラットの発癌率はFlutamide投与により低下傾向がみられた。 2.(1)、AMN8週投与後8週経過時、10週経過時の発癌率はそれぞれ非去勢ラット80%(n=5)、50%(n=6)、去勢ラット50%(n=6)、20%(n=5)とAMN8週投与後8週経博時に比べ10週経過時の発癌率が低い傾向がみられ、いずれも去勢ラットの発癌率が低い傾向がみられた。(2)AMN8週投与後Flutamide8週投与時、Flutamide10週投与時の発癌率はそれぞれ非去勢ラット60%(n=5)、40%(n=5)、去勢ラット20%(n=5)、16.6%(n=6)と、AMN8週投与後Flutamide8週投与時に比べAMN8週投与後Flutamide10週投与時の発癌率が低い傾向がみられ、いずれも去勢ラットの発癌率が低い傾向がみられた。
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