| 研究課題/領域番号 |
01570792
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| 研究機関 | 東京女子医科大学 |
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研究代表者 |
藤原 直 東京女子医科大学, 循環器小児外科, 講師 (60120044)
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| 研究分担者 |
黒沢 博身 東京女子医科大学, 循環器小児外科, 助教授 (50075511)
松尾 浩三 東京女子医科大学, 循環器小児外科, 助手 (30190408)
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| キーワード | 心筋保護 / 再灌流障害 / 未熟心筋 / Cardioplegia / 高灌流圧 / 内皮細胞 / EDRF / 冠拡張剤 |
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| 研究概要 |
本年度は実験モデルの確立と測定項目の選定を行い、拍動流の再灌流に与える効果を検討した。実験モデルの設定にあたっては、まず人工肺を組入れた回路と人工肺を使わない他の実験犬との交叉循環を用いた回路の2つの方法を比較した。人工肺を用いた回路では冠静脈より右心系に還流した血液を右心耳より挿入した10下脱血用カニュ-ラにて回収し落差にて人工肺に返した。左心系に還流した血液や大動脈弁よりもれた血液は血液フィルタ-を中間に入れた吸引回路(ポンプ吸引)にて人工肺に戻した。冠血流を適宜測定するために脱血カニュ-ラより側枝を設けた。酸素化及び加温あるいは冷却後の血液はロ-ラポンプによる定常流及び拍動流ポンプにて冠動脈に送血した。全身をヘパリン化した後、送血を開始し心臓を体外に取り出した。取り出した心臓は温度可変の水槽をもつプラスチッチ台の上にのせ種々の操作を行った。交叉循環を行う方法では動脈血をdonorより取り出し、ポンプにて送血を行った。冠静脈血はリザ-バ-を設けて股静脈に落差により戻した。しかしながら、実験が長時間にわたるためdonorの血行動態が安定しない事が多く、人工肺を用いる回路を採用する事を決定した。心機能を評価するために使用する左室内バル-ンも市販の種々のバル-ンをテストし、50mlまで内圧を発生しないバル-ンを作製した。developed pressureとdp/dtを一定容量での値と最大値を取り左室収縮機能を測定し、再現性があり精度も高い事を確認した。非拍動流と拍動流での左室機能の回復を評価したが、わずかに拍動流群での回復が良好であった。実験数が少ないためか統計学的有意差が出なかったが、今後実験数を増やすとともに、生化学的評価を加えて行く予定である。
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