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1989 年度 実績報告書

実験的くも膜下出血の局所脳代謝および循環におよぼす“直接効果"について

研究課題

研究課題/領域番号 01570801
研究機関千葉大学

研究代表者

山浦 晶  千葉大学, 医学部, 助教授 (40009717)

研究分担者 和賀井 望  千葉大学, 医学部, 医員
伊藤 千秋  千葉県こども病院, 医長
中村 孝雄  千葉大学, 医学部, 助手 (70155836)
牧野 博安  千葉大学, 医学部, 教授 (10009095)
キーワードラット / くも膜下出血 / autoradiography / 局所脳糖代謝率 / 脳血流 / 脳浮腫
研究概要

ラットの脳表くも膜下出血(SAH)モデルを作成し、autoradiogram法により局所脳糖代謝率(LCGU)、脳血流(CBF)、光顕病理所見等を検討し次の知見を得た。実験は、自家血液0.04mlを頭頂葉の脳表くも膜下腔に注入し作成したSAH2時間後のA群、48時間後のB群、コントロ-ルとして、同量の生食を注入2時間後のC群、48時間後のD群に分け検討した。
1;LCGUについて;A群7匹、B群8匹、C群9匹、D群9匹である。(1)A群の、皮質領域での患側LCGUは、健側に比べ、平均15〜25%低下した。特に、出血直下の皮質では、両側間に有意差(p<0.01)を認めた。(2)B群の皮質領域でも,患側LCGUは6〜11%低下したが、健側、患側間には有意の差を認めなかった。(3)A群、B群共に、視床下部、尾状核での低下は軽微であった。(4)C群、D群では、健側、患側間には差は認めなかった。
2;病理所見;SAH2時間ではSAH直下の皮質で一様に染色性が低下しいわゆる浮腫の状態を示していた。48時間では浮腫の状態は続いているが一部グリアと思われる細胞がその胞体の染色性を回復しつつあり、修復過程にある事をうかがわせた。
3;1、2より脳表に接する血液自体の影響について、neuronおよびgliaに対するcytotoxic effect、網細血管透過性亢進から、vasogenic edemaが報告されている。今回の実験によりLCGUが両者の存在により低下している可能性が示唆された。
4.現在CBFにおいても、LCGUモデルと同様に4群に分けSAH後2時間、48時間において測定を行っている。

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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