研究課題/領域番号 |
01570806
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
根来 真 名古屋大学, 医学部, 助手 (90115618)
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研究分担者 |
宮地 茂 名古屋大学, 医学部, 医員
半田 隆 名古屋大学, 医学部, 医員
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キーワード | シュミレ-タ- / 動脈瘤モデル / ズル-ンカテ-テル / 金属コイル |
研究概要 |
動脈瘤のガラスモデルを用いてin vitro simulatorを作成し、動脈瘤の血管内治療のシュミレ-ションを行い、ビデオカメラを用いて観察解析を行った。今年度は従来行ってきたバル-ン形状による動脈瘤内腔の血流変化と動脈瘤内圧の圧変化の計測を同時に組み合わせることにより理想的な形状と共にその材質の検討も行った。我々はすでにin vivoの実験でラテックスとシリコ-ンによるバル-ンの実験を行い、シリコ-ン製で動脈瘤破裂の多いことを見出した。in vitroでも同様の実験を行いシリコ-ン製でバル-ン間の血流が保たれており、当初期待したほどの血流低下はなく、これによりシリコンバル-ンでは動脈瘤閉塞後の破裂の危験性が示唆された。一方ラテックスではバル-ン間の密着度がつよくバル-ン間の血流低下は明らかであった。これからラテックスバル-ンをまず動脈瘤底に用い、シリコンバル-ンを動脈瘤茎部に用いることにより動脈瘤破裂を防ぐことが可能と考えられた。 さらに磁石によるバル-ンの誘導を試みたが、1cm以下の至近距離でも誘導は困難であり実用性に乏しいと考えられた。 次いで、金属コイルによる動脈瘤内腔閉塞のシュミレ-ションを行ったが、内腔における血流の低下、圧低下は緩徐であり、ただちに閉塞をうることはできなかった。この点から金属コイルを用いる場合は動脈瘤内の血流は充分低下させるためには多量を用いる必要がありこれによる副作用の発現を防ぐことが重要であることが解明された。 これらの成界の一部は、第7回日本脳神経血管内手術研究会に発表された。
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