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1990 年度 実績報告書

グリオ-マ特異的発癌抑制遺子伝子のクロ-ニング

研究課題

研究課題/領域番号 01570819
研究機関独協医科大学

研究代表者

永井 政勝  獨協医科大学, 医学部, 教授 (50049136)

研究分担者 渡辺 邦彦  獨協医科大学, 医学部, 助手 (00230954)
キーワードグリオ-マ / 発癌制遺伝子 / RFLP / リバ-タント
研究概要

我々は9例の悪性グリオ-マ(グリオラスト-マ7例、悪性アストロサイト-マ2例)より高分子DNAを抽出し、第10染色体上に存在する多形性DNAマ-カ-(D1OS17,D1OS25,D1OS26 およびUK)をプロ-ブとしてサザン ブロッテイングを行った。グリオブラスト-マの7例中4例(57%)でヘテロ接合性の消失を認めたが、悪性アストロサイト-マの2例ではヘテロ接合性は保たれていた。グリオブラスト-マの症例中、初発時に保たれていたヘテロ接合性が再発時には消失した症例を経験した。これまでグリオブラスト-マの経過中にヘテロ接合性の消失した症例の報告はない。本症例は第10染色体の遺伝子の欠損がグリオブラスト-マの増殖に関与する可能性を示唆する貴重な症例と考えられたのでActa Neuropathologicaに発表した。しかし、本症例で再発時にヘテロ接合性が消失した原因として、初回手術後に行った放射線照射やACNU、インタ-フェロンなどの補助療法の影響は否定できない。初発例のグリオブラスト-マの症例数を例追加し高分子DNAの抽出を行っているが、追加症例のうち再発に至った症例は現在のところない。また、新たに第10染色体上のD1OS16,D1OS22,D1OS23などの多形性DNAマ-カ-を入手した。一方、グリオブラスト-マ細胞株に正常DNAをトランスフェクトしリバ-タント細胞を得て、グリオ-マ特異的発癌抑制遺伝子をクロ-ニングするため9L、C6などのマウスおよびラットのグリオブラスト-マ細胞株を入手した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kunihiko W tanabe: "Loss of constitutional heterozygosity in chromsome 10 in human glioblastoma" Acta Neuropathologica. 80. 251-254 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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