研究課題/領域番号 |
01570829
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
北原 宏 千葉大学, 医学部・整形外科, 助教授 (30114268)
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研究分担者 |
出沢 明 千葉労災病院, 整形外科, 副部長
守屋 秀繁 千葉大学, 医学部・整形外科, 教授 (30092109)
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キーワード | 脊髄内視鏡 / 馬尾 / 脊髄鏡 / ミエロファイバ-スコ-プ / 脊柱管狭窄症 / 間歇性跛行 |
研究概要 |
直径0.75mmのfiberscopeを脊髄内の内視鏡に応用し従来の脊髄鏡の限界であった頸髄・胸髄に至る広範なくも膜下腔・硬膜外腔の観察が比較的安全に行うことが可能となった。その反面fiberの易損性のために数回の使用に限定され、また高価である為に特殊な検査のみに限定されてしまった。そこで最近さらに従来の関却鏡システムに連動可能で画素数を増やし易損性を改善を行って応用可能となった。このファイバ-スコ-プの適応は(1)馬尾の神経を伴走する血行の動態的観察。(2)硬膜内髄外腫傷の局所の形態学上の把握。(3)癒着性くも膜炎の病態。(4)歯状靭帯を含めた脊髄のDynamicな変化。(5)硬膜外よりの圧排によるくも膜下腔の変化の観察。などがあげられる。 一方その限界は腰仙部ではくも膜下腔の前面に,前〓、胸部では側方・後面の観察に限定されるfiberの先端の指向性に限界がある。その他には脊髄液の透明度に解像力が左右される。 今回の研究の結果でこの内視鏡導入による利点は裸眼では視診しがたい体腔内の所見を近接拡大し局所の形態学的変化をxーpやMRIとの画像診断とあわせて総合的な診断が可能となった。 但し、今後の問題点として脊髄腔内のごとく、極めて狭い範囲内に細いfiberを挿入するため焦点深度が深く広い視野角の内視鏡の開発が究極の目標となる。またレ-ザ-の使用により脊髄血管奇型などの血管の処置に非手術的に応用の可能性がある。
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