研究課題/領域番号 |
01570848
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
松野 昂士 北里大学, 医学部, 助教授 (80104537)
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研究分担者 |
桜井 清子 北里大学, 医学部, 講師 (60050506)
小石 真純 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (70084423)
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キーワード | 人工骨 / ヒドロキシアパタイト / 球晶 / 焼結体 |
研究概要 |
1.精密pHメ-タなどを用い反応条件を厳しく制御して半回分式反応を行うことによって、モルフォロジ-の異なるヒドロキシアパタイトなどのリン酸カルシウム系化合物結晶が合成できることを明らかにした。十分な大きさを有するヒドロキシアパタイトの球晶を得るためにさらに本実験は継続する予定である。 2.寒天ゲル中の球晶状ヒドロキシアパタイトの合成および粒度制御に関する検討を、ゲル法反応器を用いて行った。反応系に共存させる第三物質の種類および濃度などの反応条件の調節によって、ヒドロキシアパタイトが球晶状成長することを確認した。成長速度を速めるための検討を続けて行う予定である。 3.ヒドロキシアパタイト球形粒子の粉体特性に関する検討を行った。マイクロ精密篩と電磁式篩震盪機を用いて粉体の単分散化をはかり、粉体特性と充填特性についての基礎的な研究を行うと共に、粉体の成形条件についても検討を行った。 4.成形物の焼結条件に関する検討を自動温調型マッフル炉を用いて行った。今後、ヒドロキシアパタイト焼結体をこの炉を用いて調製する予定である。また、調製された焼結体を試験片に加工し、その物理的・機械的強度(圧縮、曲げ、引っ張り、破壊靭性、ヴィッカ-ス硬度など)を測定する予定である。 5.焼結体の内部観察に関する研究に関連して、二酸化チタン/ポリエチレン複合体の成形体の内部観察をCTスキャナを用いて行い、良好な結果を得た。
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