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1989 年度 実績報告書

ホログラフィ干渉法による骨・軟骨および人工材料の変形計測

研究課題

研究課題/領域番号 01570853
研究機関関西医科大学

研究代表者

児島 新  関西医科大学, 医学部, 助手 (40148523)

研究分担者 松本 俊郎  大阪府立工業高等専門学校, 工学部, 助教授 (50110242)
小川 亮恵  関西医科大学, 医学部, 教授 (90077610)
キーワードホログラフィ干渉法 / 骨・軟骨 / 人工生体材料 / ひずみ / 変形計測
研究概要

高出力のレ-ザ-を備えたホログラフィ干渉測定装置と、高速度シャッタ-機能をもつビデオシステムの導入で、従来では観測できなかったホログラム再生像の干渉縞の推移を連続的に記録できるようになった。本施設を用いて昨年度は以下の実験を行った。
1.ストレンゲ-ジを貼付した創外固定装置の荷重下での変形をホログラフィ干渉法で計測し、その変形結果とストレンゲ-ジの結果が対応することを確認した。これは、微小荷重でホログラフィ干渉法で観察される結果が大荷重下の変形に対応する事を示唆している。また、創外固定装置のごとく複雑な構造体の変形計測には実時間法の連続した変形計測と二重露光法の解像度の良好な画像を総合判断することでより正確な解析を得られることがわかり学会で発表した。
2.他方、繰り返し荷重試験装置(同志社大学から借用)には、整形外科領域にも使用できるように荷重量や荷重速度に一部変更を加えた。これを用いた繰り返し荷重試験装置の基礎実験を行い、骨折の進行とその各時点で外力下に発生する骨折部の変形を二重露光法ホログラフィ干渉法で観察し得た本手法を応用して、現在、大腿骨骨頭に発生する疲労骨折を人工的に作製実験中である。
3.骨・軟骨の粘弾性や外力に対する経時的動的変化の計測は、実時間法ホログラフィ干渉法をビデオカメラで収録した画像にビデオカウンタ-を合成することにより、経時的にその画像を観察できる基礎技術を修得した。本手法を用いて骨・軟骨等の粘性、弾性の性質をもった対象物に外力を加えその力を除去した後に対象物に発生する変化を捕らえることを試みている。再生像に発生する雑音(スペックル)の問題も残存するが、物質の粘弾性の可視化技術の新方法として近く学会に報告する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 井土昇: "各種創外固定装置の変形計測" 中部整災誌.

  • [文献書誌] 山本学: "関節軟骨粘弾性の可視化について(ホログラフィ干渉法による)" 中部整災. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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