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1991 年度 研究成果報告書概要

尿路性器悪性腫瘍患者における癌領域リンパ節の抗腫瘍能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01570895
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関高知医科大学

研究代表者

藤田 幸利  高知医科大学, 医学部, 教授 (10033060)

研究分担者 山下 元幸  高知医科大学, 医学部, 助手 (50220348)
山下 朱生  高知医科大学, 医学部, 助手 (70230414)
研究期間 (年度) 1989 – 1991
キーワード悪性腫瘍 / 領域リンパ節 / LAK細胞 / CTL細胞
研究概要

1)領域リンパ節のNK活性は平均10%であったが、領域リンパ節より誘導したLAK細胞の殺細胞能は3症例で20〜30%に上昇した。また前立腺癌で領域リンパ節に転移を有する症例でリンパ節よりLAK細胞を誘導したところインタ-ロイキン2が10〜20単位の濃度でKー562細胞に対し24.8〜27.7%の殺細胞能を認めた。
2)10例の尿路悪性腫瘍患者で2カラ-染色により末梢血リンパ球のサブセットを検討したところ、NK担当細胞であるantiーLeu4(+),antiーLeu19(+)細胞の占める割合と病期とは特に相関関係を認めなかったが、末期癌患者では明らかに低下していた。antiーLeu3a(+),HLAーDR(+)細胞数より、antiーLeu2a(+),HLAーDR(+)細胞数の方が病期が進行するほど増加する傾向が認められ、また病期が進行するとともに、antiーLeu2a(+),antiーLeu15(+)〉antiーLeu2a(+),antiーLeu15(ー)となる傾向とantiーLeu3a(+),HLAーDR(+)/antiーLeu2a(+),HLAーDR(+)の逆転を認めた。
3)7例のリンパ節におけるリンパ球サブセットはantiーLeu3a(+)細胞が主体であり、antiーLeu2a(+)細胞の割合は少なく、さらにantiーLeu7(+)細胞はほとんど認めなかった。またantiーLeu7(+)細胞のなかでもantiーLeu7(+),antiーLeu11(+)細胞が主であり、なおさらcytotoxicityを有さないことが判明した。
4)病巣部については12例で検討したところ、antiーLeu7(+),antiーLeu11(+)細胞はほとんど認められず、antiーLeu3a(+)細胞が主体であり、腫瘍を取巻くようにantiーLeu2a(+)細胞が分布し、外側にantiーLeu3a(+)細胞を認めた。またantiーLeu2a(+)細胞の中でもantiーLeu2a(+),antiーLeu15(ー)細胞(cytotoxic T cell)の方が多く認められた。

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公開日: 1993-03-16  

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