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1989 年度 実績報告書

尿路結石の偏光顕微鏡画像解析による定量分析

研究課題

研究課題/領域番号 01570905
研究機関独協医科大学

研究代表者

高崎 悦司  獨協医科大学, 医学部, 教授 (20049125)

研究分担者 荒井 哲也  獨協医科大学, 医学部, 助手 (70167980)
キーワード尿路結石 / 偏光顕微鏡 / 画像解析
研究概要

1.目的、尿路結石の化学的、鉱物学的組成を知ることは、尿路結石症の研究や臨床、ことに成因の究明と、これに基く治療の選択や結石再発の予防的措置を考慮する上に欠くべからざる条件である。尿路結石の分析に今日まで最も用いられている方法に、鉱物学的分析法と赤外分光分析法とがあるが、それぞれ一長一短があり、結石中のすべての物質の定量は、現在のところ困難な状況にある。本研究は偏光顕微鏡像をコンピュ-タによる画像解析により、結石中のすべての結晶、非結晶質の同定と定量を行うのを目的とする。
2.方法.尿路結石の薄片標本を作製し、この標本を偏光顕微鏡にて観察し、画像解析装置に接続する。この画像にて構成物質の量を計測する。
3.本年度における研究経過と問題点
(1)結石薄片の作製:当大学研究室にある器具を使用し、結石薄片を作製すべく努力したが、顕微鏡下に全視野とも透過光で見得る均一な厚さにする点が難かしく、一部を専門家に依頼せねばならなかった。
(2)結石構成物質の測定:本研究に使用している装置は、同一形状や色彩を基にした解析に優れているが、作製した標本の大部分は、形状、色彩が複雑であり、そのままで解析装置を使用すると、自動化が行えなかった。現時点では比較的容易に結晶の同定ができる、蓚酸カルシウム1水化物および2水化物から構成された標本の画像を、偏光顕微鏡にて入力し、イメ-ジプロセッサ-でこれを同定処理し、測定する方法を行っている。来年度は更に良い方法を開拓したい。
(3)他の方法との比較:薄片標本を作製した部と同一部分の標本を得るのは、仲々困難ではあるが、出来るだけ来年度中にX線回析法や赤外分光分析法での定量値と、比較するように計画している。

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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