研究課題/領域番号 |
01570912
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
石川 睦男 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (20002131)
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研究分担者 |
玉手 健一 旭川医科大学, 医学部, 助手 (90207233)
千石 一雄 旭川医科大学, 医学部, 講師 (30163124)
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キーワード | 未受精卵 / 受精卵 / 凍結融解法 / Mn-SOD |
研究概要 |
未受精卵および受精卵の簡易で生存性の高い凍結融解法の研究開発と安全性の確立を目指して基礎的検討を行った。 1.未受精卵、受精卵の各種凍結法後の発生学的ならびに形態学的な比較検討を行った。未受精卵においては、凍結融解後の受精率を、受精卵においては、胚発生率を各種凍結融解法で比較した。その結果、未受精卵と受精卵では、至適な凍結法、希釈法、融解法の条件が異なることが明らかになった。 2.凍結融解後の細胞障害に関与する因子として、ス-パ-オキサイド(O^-_2)などの活性酸素が関与していることが知られている。この活性酸素を解毒・中和するsuperoxide dismutase(SOD)の中、Manganese SOD(Mn-SOD)のモノクロ-ン抗体を作成し、卵巣組織における意義を検討した。正常の卵巣組織においてはその局在は少ないことが、その染色性から示唆された。しかし、上皮性悪性卵巣腫瘍にMn-SODの局在が認められた。また、Cu-Zu-SODをマウス過排卵処置後Cu-Zu-SODの投与を行ったところ、排卵の抑制を認めた。この成績は、排卵現象、ひいては卵の成熟に活性酸素が関与していることが推測された。
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