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1989 年度 実績報告書

卵巣・子宮内膜細胞の機能的相互調節に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01570921
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

麻生 武志  東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (60093176)

研究分担者 鎌田 周作  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (80169606)
久保田 俊郎  東京医科歯科大学, 医学部 (50126223)
キーワード生殖 / 細胞培養 / 莢膜細胞 / 顆粒膜細胞 / 細胞倍殖
研究概要

生殖機能に関連した臓器内に存在する異なった機能を有する細胞間での直接的な機能調節に注目し、本研究では卵胞成熟・排卵過程における卵巣の莢膜細胞(T-cell)と顆粒膜細胞(G-cell)、着床過程における子宮内膜上皮細胞(E-cell)と間質細胞(S-cell)との機能的相互作用調節機能の解明を目的とした。本年度には先ず2種類の異なる機能をもった細胞の相互作用を検討するための実験系の一つとして、物質透過性を有する膜の両面に別個に各細胞を接着増殖させる両面培養系についての基礎検討を行った。
卵胞液および卵胞壁から採取した細胞・組織を機械的、酵素的に処理してG-cellおよびT-cellを分離した後、Coll agaen膜(type-1)上で先ずG-cellを24時間培養、次いでこの膜を裏返して、前もって24時間前培養しておいたT-cellとの両面培養を行った。各細胞は両面培養下で、より早期にconfluenceに達し、密に多層性に増殖して流水模様の細胞配列を呈した。T-cellと両面培養された個々のG-cellは腫大してconvex状となってヒダ構造を形成し、細胞表面の豊富な分泌物と、糸くず様の突起(filopodia)が周囲の細胞へ向かってクモの巣状に延びているのが認められた。一方T-cellにおいてもG-cellとの両面培養において単層培養とは明らかに異なった変化が認められたことから、coll agaen膜を用いた両面培養において相互に細胞機能を影響し合う物質が膜を介して作用した可能性が示唆された。また同様な培養系によってE-cellとS-cellとの機能的相互関係についても分析できることが明らかとなった。目下次の目的である本培養実験条件での各細胞の生化学的な変化と細胞内情報伝達物質について検討を進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 麻生武志: "卵巣機能解明へのアプロ-チ" 臨床婦人科産科. 43. 1019-1028 (1989)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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