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1989 年度 実績報告書

抗原虫剤(酒石酸アンチモニ-ルナトリウム)の聴覚傷害についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 01570949
研究機関山梨医科大学

研究代表者

今村 まゆみ  山梨医科大学, 耳鼻咽喉科, 助手 (00203331)

研究分担者 須藤 洋子  山梨医科大学, 耳鼻咽喉科, 助手 (90216482)
荻野 純  山梨医科大学, 耳鼻咽喉科, 助手 (00177156)
野沢 出  山梨医科大学, 耳鼻咽喉科, 講師 (40172788)
キーワード日本住血吸虫症 / スチブナ-ル / 臨床調査 / 動物実験 / 側頭骨病理所見
研究概要

臨床例において、日本住血吸虫症により、スチブナ-ルの投与をうけた症例を集め、検討しているが、最近投与された例はなく、対象は、ほぼ昭和20年代に治療をうけた症例である。対象年齢が高齢である為、耳鳴、難聴を訴える症例もあるが、老人性難聴との鑑別が明確につかない例がほとんどであった。その中で、56才男性で、両側難聴、耳鳴を訴えた症例では、20本のスチブナ-ルを投与されており、高音から中音域において、高度難聴をみとめ、年齢を考慮しても、明らかに老人性難聴とは違い、スチブナ-ル投与の為におこった可能性があると考えられる例がみられた。
また、1例、89才男性で、日本住血吸虫症でスチブナ-ル投与をうけた既往例の側頭骨病理所見に関して検討したが、はっきりとした所見は認められなかった。今後さらに臨床例を集めて検討していく予定である。
動物実験において、モルモットに、0.5ml/kgを腹腔内に、連日20回投与したが、ABR上の変化及び側頭骨での内耳の形態学上の変化は現在のところ、はっきりとした所見は認められなかった。今後さらに投与量を、1ml/kgに増量していく予定である。さらに外頸静脈より、0.5ml/kgを静注したが、突然に死亡する場合が多かった。これは、1つには、呼吸管理ができていない為と思われ、今後、動物用人工呼吸器を購入し、さらに投与量及び投与時間等に関しても検討する予定である。さらに、スチブナ-ルを鼓室内に直接投与してみし、光顕及び電顕により、形態学的に観察していく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 今村俊一、今村まゆみ 他: "びまん性転移性髄膜癌腫症の側頭骨病理所見" Ear Res Jpn. 20. 285-256 (1989)

  • [文献書誌] 今村俊一、今村まゆみ 他: "ヒト側頭骨転移腫瘍の病理組織学" Ear Res Jpn. 21. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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