(1)犬下咽頭収縮筋における免疫組織化学的検索 (i)光顕的観察 甲状咽頭筋・輪状咽頭筋における各種ニュ-ロペプタイドの存在様式を免疫組織化学法を用いて検索した。 (a)CGRP線維が多数観察された。その多くは運動神経終末に分布するものであると推察出来た。このことから、下咽頭収縮筋の運動神経系にCGRPが重要な役割を担っていると考えられた。また筋内血管周囲にも同線維の分布が認められ、下咽頭収縮筋の血流調節にCGRPが関与している可能性が示唆された。 (b)VIP、NPY線維が下咽頭収縮筋内の血管周囲に観察され、下咽頭収縮筋の血流調節にこれらのニュ-ロペプタイドが関与している可能性が示唆された。 (c)SP Somatostatin 線維は存在しなかった。 これら(a)〜(c)の結果は甲状咽頭筋・輪状咽頭筋について共通であり、両筋間において、ニュ-ロペプタイド存在様式の点で差はないと考えられた。 (ii)蛍顕的観察 現在検索中である。
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