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1989 年度 実績報告書

悪性緑内障の発生機序の解明とその治療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 01570974
研究機関浜松医科大学

研究代表者

渡邉 郁緒  浜松医科大学, 医学部, 教授 (50107827)

研究分担者 川村 洋行  浜松医科大学, 医学部, 助手 (80195156)
中島 徹  浜松医科大学, 医学部, 助手 (20172314)
キーワード悪性緑内障 / 毛様体ブロック緑内障 / 虹彩毛様体血流量 / Prostaglandin E_2 / 網膜中心静脈閉塞症
研究概要

1.家兎眼でのprostaglandin E_2単独投与実験:
(1)200、400、1000μgのprostaglandin E_2の眼局所投与(結膜下注射)では毛様体の腫脹が隅角鏡検査で確認され、組織学的にも、毛様体突起と毛様体毛細血管の拡張が認められた。
(2)上記の各濃度の局所投与により、投与5〜30分までの間に眼圧上昇のピ-クが認められたが、90分後にはほぼ投与前の値に復帰した。
(3)前房深度は1000μg投与5〜10分後でのみ有意に浅くなった。
2.Pilocarpineで縮瞳した家兎眼でのprostaglandin E_2投与実験:
(1)2%pilocarpineにて縮瞳後prostaglandin E_2投与した。
(2)上記実験1と同じ結果が得られたが、前房深度には量実験で差を見なかった。
3.虹彩毛様体血流への影響:Prostaglandin E_2投与後の虹彩毛様体の血流をレ-ザ-血流計にて測定した。虹彩毛様体の血流量は投与5分後より増加したが、増加の程度と持続時間には固体差が多かった。
以上の家兎を用いた実験結果から、毛様体の腫腸、さらにそれに加えて縮瞳+毛様体収縮の条件のみでは浅前房・高眼圧症は生じないと推定される。家兎眼は毛様体筋に乏しいことも関係していると思われた。悪性緑内障の発生には前部硝子体膜を隔てて硝子体側と後房側の圧の不均等の存在が必須と考えられ、硝子体の圧及び容積の増大を加える実験を実施中である。
3.原発性悪性緑内障2例、網膜中心静脈閉塞症での浅前房3例等の生体計測を継続中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 中島徹: "浅前不・高眼圧を来した網膜中心静脈閉塞症の3例" 日本眼科紀要. 40. 2758-2768 (1989)

  • [文献書誌] 中島徹: "Prostaglandin E_2による家兎虹彩毛様体血流量および眼圧・前房深度の変化について" 日本眼科学会雑誌.

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2014-12-15  

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