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1989 年度 実績報告書

口腔マイコプラズマ細胞のプロテインA様活性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01571008
研究機関北海道大学

研究代表者

渡邊 継男  北海道大学, 歯学部, 教授 (10064362)

研究分担者 菊地 裕子  北海道大学, 歯学部, 助手 (30001944)
キーワードMycoplasma salivarium / プロテインA様活性 / 細胞膜 / 糖タンパク質
研究概要

Mycoplasma salivarium ATCC23064株とヒトの唾液から分離され、M.salivariumと同定された10株をPPLO serum fraction (γ-globulinはほぼ完全に除かれている。)を含むPPLO brothで増殖させ、15,000g、30分間の遠心條件で集めた細胞(以下、SF細胞)は500倍に稀釈したヒツジ赤血球に対する抗血清で感作したヒツジ赤血球を強く凝集した。ただし、その活性の強さはStaphylococcusのそれの10分の1以下であった。SF細胞て吸収処理したヒト血清の異種mgcoplasma CM.orale ATCC15339)に対する1gG抗体は著しく減少し、SF細胞は非特異的にlgG吸着することが明らかにされた。以上の成績と類似した成績はATCC23064株のSF細胞から採取した細胞膜を用いた実験でも得られた。
SF細胞(タンパク量にして3mg)を0.1%のtrypsinあるいはpronase溶液1mlに浄遊させ37℃で1時処理したところ、感作ヒツジ赤血球に対する凝集活性は消失した。
SF細胞(タンパク量にして15mg)を0.5%過ヨ-素酸ナトリウム液3mlに浄遊させ、5℃で1時間処理したところ、trypsinあるいはpronaseで処理した場合と同様の成績が得られた。
以上の成績からM.salivariumにはprotein A様活性があり、その活性をになっている物質は細胞表層に存在する糖タンパク質であると結論された。
この糖タンパク質を精製するために、M.salivarium ATCC23064の細胞を現在収集している。この細胞の収量は細菌のそれの50分の1以下である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 渡邊継男: "Hemgglutinating activity of Mycoplasma salivarium and its attachment to sheep red blood cells" Microbiology and Immunology.

  • [文献書誌] 渡邊継男: "Ammonia production as a rirulence expression by M.salivarium" Microbiology and Immunology.

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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