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1989 年度 実績報告書

唾液中のプロリンリッチプロテインと遺伝子座位との相関関係の検索

研究課題

研究課題/領域番号 01571029
研究機関東京歯科大学

研究代表者

水口 清  東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (00133380)

研究分担者 新谷 益朗  東京歯科大学, 歯学部, 助手 (60171071)
花岡 洋一  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (30180912)
キーワードプロリンリッチプロテイン / 唾液蛋白 / 遺伝子多型 / PRB座位 / 塩基性PRP
研究概要

唾液の多型に関する当初の研究においてPh蛋白として検討していた蛋白は、日本人のみに見いだされるGl蛋白の変異型であると考えられた。そこでこれら4種のGl蛋白を精製し生化学的性質の比較を行なった。その結果いずれもGl蛋白と類似したアミノ酸組成を示していた。これらは中国人、マレ-人にも高頻度に認められていることを見いだし、モンゴロイドに偏って出現するものということがわかった。本研究過程においてウィスコンシン大学のAzenらと共同研究をおこない、新たにユダヤ人に認められたGlの変異蛋白と、われわれのGl蛋白との相違を明らかにする過程で、日本人のGl4は白人のGl4とは異なるものと思われる結果を得た。これらはいずれもPRB3座位の産物と考えられ、PRB3は少なくとも現在までに9つの形質があることがわかった。
酸性ゲルによるPmF、PmS、Pmo1、Pmo2、Ps蛋白などの塩基性プロリンリッチプロテイン(PRP)の比較において、多型性PRPの分離法を改良し、少なくとも3種の新しい変異蛋白が存在することを見いだした。これらは今までの泳動法では分離できなかったものであるが、免疫学的にいずれも塩基性PRPであり、PRB座位との関連を明らかにして行くために、集団調査、家系調査を検討中である。これらは他の塩基性PRPとのprecursor relationshipの有無を検討する予定である。
顎舌下腺唾液の塩基性PRPの発現比較についても続行中であるが、多人数にわたる調査において現在までのところほとんど発現されていないと思われる結果を得ている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Azen,E.A.et al.: "Alleles at the PRB3 locus coding for a disulfide bonded human salivay proline-rich glycoprptein(G1 8)and a null in an Ashkenazi Jew." Am.J.Hum.Genet.

  • [文献書誌] 水口清: "唾液蛋白の遺伝標識に関する研究-とくにプロリンリッチプロテイン(PRP)を中心として-" 歯科学報. 89. 1735 (1989)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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