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1990 年度 実績報告書

唾液中のプロリンリッチプロテインと遺伝子座位との相関関係の検索

研究課題

研究課題/領域番号 01571029
研究機関東京歯科大学

研究代表者

水口 清  東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (00133380)

研究分担者 新谷 益朗  東京歯科大学, 歯学部, 助手 (60171071)
花岡 洋一  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (30180912)
キーワードプロリンリッチプロテイン / 唾液蛋白 / 遺伝的多型 / PRB座位 / 塩基性PRP
研究概要

1、日本人に認められた4種のPh蛋白(仮称slowーmigrating Gl)のうち3種のもの(Gl4J、Gl5、G17)についてはすでにその生化学的性質がGl蛋白と非常に類似している結果を得ていたが、残る1種の蛋白(Gl6)について再度精製し、その生化学的性質がGl蛋白に類似していることを明らかにした。Gl蛋白について中国人、マレ-人、フィリピン人、インド人について調査したところ、中国人、マレ-人、フィリピン人は日本人と同様にGl5、6の頻度が高く、インド人、中国人にはGl4と思われる変異が認められ、フィリピン人、中国人にはGl9、Gl10の新しい変異が認められた。つまりGlをコ-ドするPRB3座位は現在までに少なくとも12の形質があることがわかった。
2、家系資料を用いてPmF、PmS、Pmo1、Pmo2、Ps、P3、G1のそれぞれの遺伝関係を調査し、塩基性PRPが4つの座位を持つことを前提にこれらを分類したところ、PmF・PmS・Pmo1、Gl、Ps・Pmo2、P3の4つのグル-プに分類することができた。つまりPmF・PmS・Pmo1はPRB1に、GlはPRB3に、Ps・Pmo2はPRB2に、P3はPRB4に関連するものと考えられた。
3、酸性ポリアクリルアミドゲル電気泳動法の改良とGlに対する抗体による免疫学的検出法により見いだされた多型性PRPは4種類存在することがわかり、そのうち1種類はPs蛋白と相関を持って出現することがわかった。他の3種については、既知のPRPとの相関を認めてはいないが、Kauffmannらの塩基性PRPに含まれていないことから、PRB4に関連することが推測される。
4、塩基性PRP間のprecursor relationshipについては新しい多型が発見されたため今後の研究として残された。今後はさらにこれらの多型とPRB座位のRFLPとの相関を検索し、蛋白とDNA座位との関連を明らかにしていきたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Azen,E.A.et.al.: "Alleles at the PRB3 locus coding for a disulfideーbonded human salivary prolineーrich glycoprotein(Gl8) and a null in an Ashkenazi Jew." Amer,J,Hum,Genet.47. 686-697 (1990)

  • [文献書誌] 水口 清: "唾液プロリンリッチプロテインの個人的変異" 歯科学報. 90. 1183-1196 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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