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1989 年度 実績報告書

耳下腺腺房細胞のサブスタンスP受容体の脱感作機構

研究課題

研究課題/領域番号 01571031
研究機関日本大学

研究代表者

杉谷 博士  日本大学, 松戸歯学部, 講師 (20050114)

キーワード耳下腺 / サブスタンスP受容体 / 脱感作 / リン酸化
研究概要

ラット耳下腺腺房細胞をトリプシンとコラゲナ-ゼを用いて作成し、サブスタンスP受容体の同種脱感作機構において、サブスタンスP受容体蛋白質のリン酸化が関与するか否かについて検討し、次の結果を得た。
1.サブスタンスPで前処理した細胞から膜分画をとり、〔^<125>I〕サブスタンスPの結合数およびアフィニティ-を測定した結果、サブスタンスPで前処理しない細胞からの膜分画に比べ、結合数のみが有意に減少していた。
2.〔^<125>I〕サブスタンスPを腺房細胞の膜分画にジサクシニミジルサブレイト(DSS)を使用しクロスリンクさせ、SDS-PAGE電気泳動法によりサブスタンスP結合蛋白質を検討した結果、その分子量は約60,000であることを確認した。
3.^<32>Pを取り込ませた腺房細胞を、サブスタンスP刺激し、その後膜分画を分離し、SDS-PAGE電気泳動法でリン酸化を検討したところ、サブスタンスP刺激によって、分子量60,000と33,000の蛋白質がリン酸化された。
以上のことは、サブスタンス刺激によりその受容体がダウンレギュレ-トされることがサブスタンスP作用の脱感作の原因であり、さらにその過程に分子量約60,000のサブスタンス受容体がリン酸化される可能性を示している。さらに、このサブスタンスP受容体蛋白質は1.0%のCHAPSで腺房細胞の膜画分より可溶化することができた。現在、この分画でのサブスタンスP受容体蛋白質の性質を検討中であり、この蛋白質への〔^<125>I〕サブスタンスPのクロスリンクを試みており、また、この蛋白質のリン酸化を得ることにより、より直接的なリン酸化の関与の証明になるものと思われる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] SUGIYA,H.: "Solubilization and characterization of substance P receptor from rat parotid acinar cells" Biochim.Biophys.Acta.

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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