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1990 年度 実績報告書

歯科用インプラント材料の発癌性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01571061
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

佐藤 和子  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (50046083)

キーワード歯科用インプラント材料 / チタン合金 / 不定期DNA合成 / 染色体異常
研究概要

歯科用インプラント材料について、長期間装着時問題となる発癌性の有無を明らかにするため、Ti合金4種(NiTi,TiAlV,TiAlFe,TiAlMoZr)を用い、アミノ酸溶液およびヒト唾液中への成分金属の溶出量の測定とアミノ酸浸漬液の発癌性について不定期DNA合成試験および染色体異常による検討をおこなった。
1.合金成分金属の溶出量の測定:4種の合金を昨年度と同様に粉砕して微粉末とし、ヒト唾液2ml,10mMグルタチオン溶液5ml,10mMシステイン溶液5mlに100mgまたは300mg浸漬し、37℃、15回転/時間振とうの条件で3日,1,2,3,4,5,6週間目の浸漬液を採取し、Ti,Al量を測定した。各実験条件の全浸漬液についてTi,Alの溶出が認められた。
2.合金アミノ酸浸漬液のHeLa細胞不定期DNA合成試験:浸漬液の合成培地希釈液に5%仔牛血清を加えた試験液を用い、HeLa細胞による不定期DNA合成を抗BrdU抗体染色法で測定した。陽性対照としては4NQ010^<ー5>Mを用いた。陽性対照細胞核100個当りの不定期DNA合成核は33.1個であった。グルタチオン浸漬液5倍希釈およびシステイン浸漬液4倍希釈液の不定期DNA合成を示す核は陰性対照に比し、有意の増加は認められなかった。
3.合金アミノ酸浸漬液のV79細胞染色体異常試験:Perryらの姉妹染色分体交換試験および牧野佐二郎による染色体標本作成法に従い、合金浸漬液の染色体異常誘起の可能性について検討した。結果は現在集積中である。
以上の結果からTi合金は体液、アミノ酸液中での組成元素の溶出が確認された。昨年度の報告により、合金の合成培地浸漬液では不定期DNA合成弱陽性であり、アミノ酸溶液中では陰性であったが、遺伝毒性の詳細について染色体異常の結果とともに検討を要する。今年度の研究計画に関しては、ほゞ予定通りに終了した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 佐藤 温重: "歯科材料の簡易・高感受性細胞毒性試験法の開発" 歯科材料・器械. 9. 110 (1990)

  • [文献書誌] Sato,A.: "Studies on the standarization of cytotoxicity testing for dental materials" Tissue Culture in Dentistry. 26. (1991)

  • [文献書誌] 澤田 則宏: "腎細胞に対するFormaldehydeおよびその代謝産物の毒性" 日歯保誌. 33. 50 (1990)

  • [文献書誌] Sato,A.: "Handbook of Bioactive Ceramics" CRC Press, 368 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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