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1990 年度 実績報告書

無収縮性コンポジットレジンの開発:特に、ラジカル重合型膨張性ベ-スレジンの検討

研究課題

研究課題/領域番号 01571071
研究機関明海大学

研究代表者

新井 浩一  明海大学, 歯学部, 助教授 (90049396)

キーワード膨張性モノマ- / 非収縮性レジン / ビシクロオルソエステル / コンポジットレジン / ラジカル重合 / 表面改質フィラ- / 微球状フィラ-
研究概要

1.ラジカル重合型の膨張性モノマ-の材料学的性質
平成元年度に合成した2種の膨張性モノマ-のウレタンビシクロオルソエステル(IPDIーBCOEとTMHMDIーBCOE)に希釈モノマ-(トリエチレングリコ-ルジメタクリレ-トなど)を添加し、さらに2種のラジカル重合触媒系をそれぞれ添加したベ-スレジンの材料学的性質について検討を行った結果、次のようなことが判明した。
〔ブチルパ-オキシマレイン酸・芳香族第3アミン・バルビツ-ル酸・トリメリット酸系重合触媒の場合〕IPDIーBCOEおよびTMHMDIーBCOEの量を多くすると両者とも硬化時間は遅延し、圧縮強さは若干低下する傾向を示した。また、後者の方が前者より遅延傾向が大きかった。この2点からこの系の触媒は実用化が難しいと思われる。
〔過酸化ベンゾイル・芳香族第3アミン・バルビツ-ル酸・トリメリット無水物系重合触媒の場合〕IPDIーBCOEおよびTMHMDIーBCOEの量を0〜20%まで比率を変えても硬化時間は上記の触媒と異なりほとんど同一であった。一方、圧縮強さは両者とも添加量が5〜10%までは増加傾向であったが、それ以上添加量を増すと減少傾向を示した。また、TMHMDIーBCOEの方がIPDIーBCOEより若干良好な結果であった。
2.表面改質球状フィラ-の作製および検討
振動ボ-ルミルおよび攪拌擂潰機で摩砕したα型石英は摩砕時間が長くなるにつれて結晶性を失うが、熱処理を行うことにより結晶性を回復することが判明し、粒度分布を有する0、5〜2μm程度の表面改質球状石英フィラ-を作製することが可能となった。
以上のことを参考にし、非収縮性あるいは収縮の小さい表面改質球状フィラ-含有コンポジットレジンを試作し、検討を行う予定である。

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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