研究概要 |
旧義歯をメディアとした治療義歯の機能改善の様相を表面EMGならびにMKG記録の時間的空間的変動要素を検索することによって,義歯治療過程における学習効果を客観的に検索することを目的とした。結果を要約すると以下の如くになる。 ・EMG結果 1EMG積分植の平均電位からみると、学習効果改善に件なって定型的なcoordination on patternに帰結した。 2EMG時間的要素の機能改善の様相の特微として被検食品間による変化が消失し、極めて高い同期状がみられた。 3EMGcyclo timeの変動素数から機能向上変化を見ると、咀嚼運動のリズム性が全ての被検食品において著しく向上する傾向が認められた。 ・MKG結果 1咀嚼運動中の最大開口量の学習効果改善の変化として全ての食品咀嚼において開口量が増加傾向を示した。ただガム咀嚼の経日的消長においてのみ他の食品(ガム、レ-ズン、カマボコ等)と異なる傾向を示した。 2各種被検組識食品咀嚼運動時の前頭面動径からみた機能改善の特徴として咬頭嵌合位への収束度が著しく高まった。 3時間的要素の変動から汐た特徴として義歯装着者における粘膜支持能力の相違によってやゝ異なる様相を示した。 ・ピ-ナッツ粉砕能結果 旧義歯の機能改善にもかかわらず全てのmeshにおける変化は認められなかったが、新義歯装着後の粉砕能は著しく向上した。 ・要約 EMG、MKG結果ならびにピ-ナッツ粉砕能結果からみて義歯機能の評価を客観的に判定し得ることが示唆された。
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