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1989 年度 実績報告書

炎症の組織修復過程におけるリモデリングに関する研究-コラゲナ-ゼ活性調節機構について-

研究課題

研究課題/領域番号 01571082
研究機関北海道大学

研究代表者

三古谷 忠  北海道大学, 歯学部, 助手 (10181869)

研究分担者 小林 一三  北海道大学, 歯学部, 助手 (70170305)
西方 聡  北海道大学, 歯学部, 助手 (00125337)
キーワード炎症の組織修復過程 / ラットカラゲニン炎症 / コラゲナ-ゼ / プラスミン / プラスミノ-ゲンアクチベ-タ- / コラ-ゲン / 肉芽組織
研究概要

炎症の組織修復過程において、正常な治ゆ機転が導かれるためには、線溶系およびコラ-ゲン分解系が適確に調節されることが必要である。しかし、これら両系が特に重要な役割を演ずると考えられるリモデリングの場におけるそれらの調節機構は未だに不明な点が多い。
著者らは、ラットカラゲニン炎症において炎症組織修復過程におけるコラゲナ-ゼ活性化調節機構の検索をすすめ、線溶系がコラゲナ-ゼの活性化に関与することをみいだした。しかし、肉芽組織間質中には、プラスミン、コラゲナ-ゼ等に対するインヒビタ-が多量に存在するため、コラゲナ-ゼ活性化反応は、これらインヒビタ-より隔離された場において進行すると推測される。そこで問題となるのが、プラスミノ-ゲンアクチベ-タ-(PA)とコラゲナ-ゼの分布様式と基質となるフィブリン、コラ-ゲンとの関連および基質感受性の点である。
今回、カラゲニン炎症の7、14、21日めの肉芽組織をとり出し、緩衝液中でインキュベ-トし、そのPAおよびコラゲナ-ゼ活性を測定したところ、同肉芽組織のリモデリングが最も活発化しているとされている14日めにおいて、それらの活性がピ-クに達していることが確認できた。
今後さらに^3H-Proline投与ラットのカラゲニン突症肉芽組織を利用し、起炎後経時的なコラ-ゲン代謝回転を測定し、コラ-ゲン基質の分解量が、コラゲナ-ゼ活性の上昇と一致するか否かの確認と、各時期の肉芽組織中コラ-ゲン量、コラ-ゲンの型別比率および架橋結合の変化を解析することにより基質感受性の点を検討していく予定である。

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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