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1990 年度 実績報告書

多孔質ハイドロキシアパタイトを支持体としたヒト象牙質骨形成蛋白による骨形成

研究課題

研究課題/領域番号 01571098
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

芝 良祐  宮崎医科大学, 医学部, 教授 (00029977)

キーワードヒト象芽質基質 / 骨形成 / 骨形成蛋白 / ハイドロキシアパタイト / アテロコラ-ゲン
研究概要

前年度の研究で、ヒト脱灰象牙質基質(hーTMG)を用いたin vitroの実験では、ラット脱灰象牙質基質(rーTMG)と同様に、ラット胎仔筋組織とhーTMGを長時間接触させることにより、同筋組織内に軟骨を誘導することを明らかにした。
今回、このhーTMGをSD系ラット腹部皮下に移植したが、炎症性細胞浸潤と移植片の吸収が見られたのみで、移植後4週までに、骨または軟骨は形成されなかった。対照としてrーTMGを移植したラットには、移植後2週で明かな骨形成が観察され始め、4週後には造血細胞を含む骨髄構造を有する骨組織が形成された。
次に、hーTMGから4M塩酸グアニジンに可溶性の分画を抽出し、更にこれをゲル濾過して、分子量15,000ー40,000の分画を得た(部分精製骨形成蛋白、PPBMP)。このPPBMPを多孔質ハイドロキシアパタイト(HA)と混和し、凍結乾燥したものをSD系ラット腹部皮下に移植したが骨形成は見られなかった。しかし、このPPBMPを牛アテロコラ-ゲンと混和し、凍結乾燥したものをSD系ラット腹部皮下に移植したところ、明かな骨形成が観察された。
以上の結果、骨誘導のためにはこのPPBMPがある一定以上の濃度で一定時間組織内に留まり、骨芽細胞に分化すると考えられる未分化間葉系細胞と十分な接触を持つことが必要であると考えられた。そのため、PPBMPとHAをコラ-ゲンなどで結合させれば、骨誘導能を持ち、望ましい形態を賦与された理想的な人工骨が得られることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ihoki M.and Shiba R.: "Chondrogenesis following induction of alkaline phosphatase activity in foetal rat muscle tissue by human and rat demineralized tooth matrix gelatin." Arch oral Biol.

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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