研究課題/領域番号 |
01571113
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
三谷 英夫 東北大学, 歯学部, 教授 (50014220)
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研究分担者 |
清水 義之 東北大学, 歯学部, 助手 (20187470)
清水 義信 東北大学, 歯学部, 助教授 (20005078)
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キーワード | 生理的骨改造機構 / 骨芽細胞 / 骨髄細胞 / co-culture / Mac-1 / LFA-1 / ALPase活性 / 相互作用因子 |
研究概要 |
本年度は、BALB/cマウスの頭蓋冠由来骨芽細胞(1×10^5cells/well)と長管骨より採取した骨髄細胞(1×10^6cell/well)をmillicell(Millipore社)を介してco-cultureし、これらの細胞の分化・増殖の変化を調べ、以下のような結果を得た。 1.骨芽細胞とco-cultureした骨髄細胞では、培養3日目から細胞数およびDNA合成の著明な増加が認められた。 2.骨芽細胞とco-cultureした骨髄細胞をFACS(傾向活性化自動細胞解析装置)で解析すると、増殖した細胞はMac-1およびLFA-1抗原陽性細胞であった。また、Mac-1およびLFA-1抗原陽性細胞の分画は近似し、両分抗原を保有した細胞が増殖したことを示していた。 3.骨芽細胞のALPase活性は骨髄細胞とのco-cultureにより明らかに抑制された。 4.骨芽細胞と骨芽細胞から産生される因子の産生には、何らかのタンパク合成の過程が関与していた。 以上の結果より、骨芽細胞と骨髄細胞から両細胞の分化機能をコントロ-ルする因子が相互に産生されることが明らかになった。このことより、生理的な骨改造のメカニズムにはこれらの相互作用因子による制御機構が働いていると考えられた。
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