研究分担者 |
新谷 裕久 朝日大学, 歯学部, 助手 (10226342)
大橋 たみえ 朝日大学, 歯学部, 助手 (30194260)
徳本 龍弘 朝日大学, 歯学部, 助手 (20197883)
磯崎 篤則 朝日大学, 歯学部, 助教授 (40121305)
可児 徳子 朝日大学, 歯学部, 教授 (00076019)
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研究概要 |
本研究の目的は,低濃度フッ化物洗口法(フッ素濃度100ppm)のう蝕予防効果の持続性について,フッ素濃度500ppmフッ化物洗口法と比較検討することである。 研究対象は岐阜県下某小学校児童のうち、フッ素濃度100ppmの洗口群303名(男子158名,女子145名)とフッ素濃度500ppmの洗口群251名(男子143名,女子108名)である。これらの児童は,小学校で6年間フッ化物洗口法を実施したのち,中学校に進学した。今回,この児童を追跡調査し中学3年生10月に口腔検診を行った。従って中学3年生では,フッ化物洗口法終了31ヵ月の成績となる。フッ化物洗口法の持続性は,フッ化物洗口法終了後の各歯種別DMFT率およびう蝕増加率から比較検討を行った。 上顎中切歯,側切歯,上下顎第1大臼歯および上下顎第2大臼歯のDMFT率およびう蝕増加率はいずれも両群間に明らかな差は認められなかった。また,両群の各歯種別DMFT率は,非洗口対照群と比較しても明らかに低値を示しており,100ppm群,500ppm群ともにう蝕予防効果の持続性を認めた。 以上の結果,フッ素濃度100ppm洗口液を用いた週5回法によるフッ化物洗口法は,う蝕予防法として有用であることが確認された。
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