研究課題/領域番号 |
01571132
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
中垣 晴男 愛知学院大学, 歯学部・口腔衛生学, 教授 (10097595)
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研究分担者 |
篠宮 真琴 愛知県一宮保健所保健予防課, 課長
水野 照久 愛知学院大学, 歯学部・口腔衛生学, 助手 (30201792)
加藤 一夫 愛知学院大学, 歯学部・口腔衛生学, 講師 (60183266)
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キーワード | デ-タベ-ス / 歯科保健 / 東海地区 |
研究概要 |
本研究の目的は愛知県、岐阜県、静岡県および三重県の東海地区における市町村別歯科保健デ-タベ-ス構築に対する基礎的な検討を行うことである。初年度の平成元年度はデ-タベ-ス作成のための基本システムをつくり、愛知県の市町村別にデ-タをファイルすることであった。その結果、昭和59(1984)〜昭和61(1986)年度3年間について、愛知県88市町村、名古屋市16区計104地区について人口、死亡、医療をあらわす71項目と1歳6カ月児、3歳児歯科保健水準をあらわす6項目、計77項目についてデ-タインプットおよび分析を試みた。 平成2年度の本年はさらに多変量解析を用いて分析し次のような結果を得た。(1)う蝕経験は愛知県東部の市町村は高く、名古屋市で低かった。(2)健康診査受診率は市町村の所得、世帯数と負の相関であった。(3)う蝕経験者率と一人平均う蝕経験歯数は死亡数年間総数と正の相関関係がみられた。(4)数量化III類による解析結果では年度毎に若干バラツあるが、保健所別では助産所数、保健婦数が2次元の図中右上、世帯数、人口密度が左下に位置する傾向にあった。市町村別では右上に、診療所数、所得が、左下に出生数や世帯数が位置した。したがって横軸は人口密度、縦軸は都市化の因子が考えられた。(5)主成分分析結果では、保健所では医療関係者、病院が図の上方、乳児死亡に関するものが図の下方、診療所、薬局、保健婦、助産婦に関するものが右方、結婚、離婚に関するものが左方に位置していた。市町村別では、医療関係者、病院などが右上、診療所は上方、乳幼児の死亡に関するものが右下、がんなどは中央、dmftなどは左方に位置する傾向にあった。 以上本年度の結果のアストラインをのべたが、平成3年度では他県のデ-タインプットおよび、本研究の目的であるデ-タベ-スシステムのモデルを完成する予定である。
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