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1989 年度 実績報告書

アザステロイド関連化合物の合成とその抗うつ作用の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01571152
研究機関岡山大学

研究代表者

廣田 喬  岡山大学, 薬学部, 教授 (00033275)

研究分担者 小笠原 定則  メクト, 研究所, 副所長
佐々木 健二  岡山大学, 薬学部, 助手 (20116461)
勝 孝  岡山大学, 薬学部, 助手 (40112156)
キーワード抗うつ / 抗レセルピン / アザステロイド / ベンゾシクロヘプタピリミジン / アルキルアミン / B-ホモアザステロイド / B,D-ジホモアザステロイド / 11、13、15-トリアザステロイド
研究概要

11、13、15-トリアザステロイド(A)及びその前駆体(B)に抗レセルピン作用及びセロトニン増強作用が認められたことから、化合物A及びBをlead compoundとしてその分子修飾を行い、その結果得られた化合物の抗うつ作用検定の一次スクリ-ニングとして抗レセルピン活性の有無を調べ、更に構造活性相関について検討を行うところに本研究の目的があるが、その研究の一環として、先ず、アザステロイドのB環に相当するシクロヘキサジェン環を7員環であるシクロヘプタジェン環に環拡大し、更にD環に種々のアルキル基を有するB-ホモ-11、13、15-トリアザステロイドを合成した。続いてそれらの抗レセルピン活性の有無を調べた結果、四環性の化合物には活性は認められず、その前駆体である三環性のベンゾ(6、7)シクロヘプタ(1、2-d)ピリミジン誘導体にのみ活性が認められた。次に、4位に種々のアルキルアミノ基を有するベンゾ(6、7)シクロヘプタ(1、2-d)-ピリミジン誘導体を合成し、抗レセルピン活性を調べたところ、幾つかの化合物に活性が認められた。ここで、4位に結合している側鎖について注目した場合、4位に結合している窒素原子と末端の酸素原子の間に炭素原子2個を有し、且つ、枝分かれした側鎖を持つ化合物にのみ活性が認められたことは、構造活性相関の上から興味深いものと考える。また、化合物AのB環だけでなく、D環に相当するイミダゾ-ル環をピリミジン環に環拡大し、更にD環にアルキル基を有するB、D-ジホモ-11、13、15-トリアザステロイドについても合成を行っているが、現在までのところ、四環性の化合物及びその前駆体の両者共に活性を有する化合物は得られていない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takashi Hirota: "Synthesis and Antidepressive Evaluation of B-Homo-11、13、15-triazasteroids and Their Precursors" J.Heterocyclic Chem.

  • [文献書誌] Kenji Sasaki: "Synthesis of 4-Substituted 6,7-Dihydro-5H-benzo(6,7)cyclohepta(1,2-d)-pyrimidines and Their Inhibitory Activities on Platelet Aggregation and Reserpine-Induced Hypothermia" J.Heterocyclic Chem.

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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