• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1990 年度 実績報告書

肝イノシト-ルリン脂質代謝におけるジアシルグリセロ-ルリパ-ゼの役割

研究課題

研究課題/領域番号 01571198
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

中澤 泰男  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (50013793)

研究分担者 井手 速雄  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (70107316)
キーワードジアシルグリセロ-ルリパ-ゼ / モノアシルグリセロ-ルリパ-ゼ
研究概要

ラット肝の種々の細胞下画分にジアシルグリセロ-ル(DG)リパ-ゼの活性が存在することを見出し、すでにその性質一部を明らかにしている。本年度は肝細胞質画分よりDGリパ-ゼの精製を試み、以下のとおりさらに詳細な検討を加えた。
肝細胞質画分のDGリパ-ゼについてDEAEーセルロ-ス、ヘパリンセファロ-ス、ConAーセファロ-スの各カラムクロマトグラフィ-を順次行うことにより、高度に精製することに成功した。最終標品はSDSーPAGEで分子量約3万1千の位置に主要バンドを示し、純度は90%以上であると推定されたが、このほかにもきわめて薄い数本のバンドが認められた。また、部分精製標品の性質を検討したところ、次のような結果が得られた。(1)至適pHは約9.5(2)Zn^<2+>イオンにより強く阻害される (3)フッ化カリウムやセリンエステラ-ゼの阻害剤であるDIFPやPMSFの添加で活性が著しく低下する (4)トリトンXー100、デオキシコ-ル酸ナトリウムなどのディタ-ジェントおよび血清の添加で活性が促進される (5)最終標品の活性は非常に不安定であるが、ウシ血清アルブミンの添加で安定化する。
一方、SDSーPAGEのゲルより電気泳動的に31kバンド(DGリパ-ゼ)を溶出し、これを抗原としてウサギで抗DGリパ-ゼ抗体を調製した。現在、この抗体を用いて免疫学的手法によるDGリパ-ゼの性質、生体内分布、生理的役割等の検討を行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hayao Ide,Yasuo Nakazawa: "Rapid hydrolysis of diacylglycerol formed during phosphatidate phosphatase assay by lipase activities in rat liver cytosol and microsomes" Arch.Biochem.Biophys.271. 177-187 (1989)

  • [文献書誌] Hayai Ide,Seiko Koyama,Yasuo Nakazawa: "Diacylglycerol generated in the phospholipid vesicles by phospholipase C is effectively utilized by diacylglycerol lipase in rat liver" Biochim.Biophys.Acta. 1044. 179-186 (1990)

URL: 

公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi