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1989 年度 実績報告書

カテ-テル型超音波ドプラ血流計の計測精度の流体力学的解析と最適計測条件に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 01571241
研究機関川崎医療短期大学

研究代表者

鍵山 光庸  川崎医療短期大学, 医用電子技術科, 講師 (60204335)

研究分担者 梶谷 文彦  川崎医療短期大学, 医用電子技術科, 教授 (70029114)
三戸 惠一郎  川崎医療短期大学, 医用電子技術科, 助教授 (40078027)
軸屋 和明  川崎医療短期大学, 医用電子技術科, 講師 (90206350)
キーワード超音波血流計 / ドプラ-カテ-テル / 計測精度 / 冠血管
研究概要

冠動脈および冠静脈内の血流の計測に使用されているカテ-テル型20MHz超音波パルスドプラ血流計には、リング状のトランスジュサをカテ先に装着したトップオン型と、カテ-テルの側壁に装着し出射方向が45度となるサイドオン型の2種類がある。今年度は、タ-ンテ-ブル実験とモデル流路実験を実施し、これら2種類の血流計の計測精度を比較検討した。タ-ンテ-ブル実験では、タ-ンテ-ブル上に同心円状に刻まれた溝に流体を満たし、種々の回転速度で回したときの流体のカテ-テルに対する相対速度を計測し、計測精度を評価した。モデル流路実験では、カテ-テルの挿入が流路内の流れへの影響を評価するために、80チャンネルパルスドプラ超音波血流計を用いて、カテ-テルを挿入した場合のカテ-テル近傍の流速プロファイルを計測した。主な結果は次の通りである:
(1)いずれの条件の場合でも、計測値は設定した既知速度よりも有意に低くなったが、両者の比例関係は良好であった(相関係数0.97ー0.99)。
(2)トップオン型よりもサイドオン型の血流計の方が既知速度に近い計測値を与えた。
(3)カテ-テル型先端から2ー8mmの範囲内では良好な計測精度が保持された。
(4)トップオン型と同様サイドオン型においても、流れに対向してカテ-テルを挿入した場合の方が計測精度が優れていた。
(5)モデル流路実験では、サイドオン型血流計でも流速プロファイルがカテ-テルの挿入によって歪むことが見出された。ただし、その程度はトップオン型よりも低かった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 忠岡信一郎: "20MHzドプラカテ-テルを用いた冠血流計測の問題点と臨床応用" 医用電子と生体工学. 27,(特別号). 385 (1989)

  • [文献書誌] 鍵山光庸: "冠動脈計測用超音波ドプラカテ-テルの血流計測精度" 医用電子と生体工学. 28,(特別号). (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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