今年度は研究用検査デ-タベ-スの構築を第一歩とした。即ち、浜松医科大学附属病院・医療情報システムの検歴デ-タファイルより、研究用検査デ-タベ-スを作成する手法を確立すること、患者IDと病名を付しに解析用デ-タベ-スの作成を行なった。続いてこのデ-タベ-スのデ-タを個人の検査デ-タとして監視、保存する手法を確立した。(臨床病理特83号)一方、蛋白分画の検査デ-タは、パタ-ンによるアナログの情報であり、このデ-タを整理し、解析する手法を検討した。その第一歩は、蛋白分画パタ-ンの特徴点を認識し、それを解析していくアルゴリズムの構築であり、この点については特徴点の検出論理は確立し(第9回医療情報連合大会、J.clin.chem.and clin.Biochem.)この応用に取り組んでいる。 検査デ-タを収納、集収に関する問題も研究用検査デ-タベ-スを40MBのハ-ドディスク上に保管し解析を容易としている。しかし今後は光ディスク装置などでの管理を考慮する必要があると思われる。今年度は、肝疾患を中心に、蛋白異常症も加えてデ-タの蓄積を行ない類型比を試みている。次年度にその成果を報告したい。
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