研究課題/領域番号 |
01571274
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研究機関 | 国立予防衛生研究所 |
研究代表者 |
加藤 茂孝 国立予防衛生研究所, 麻疹ウイルス部, 主任研究官 (20211162)
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研究分担者 |
棚林 清 国立予防衛生研究所, 麻疹ウイルス部, 研究員 (50197505)
竹内 薫 国立予防衛生研究所, 麻疹ウイルス部, 研究員 (00192162)
川名 尚 東京大学医学部付属病院分院, 産婦人科, 教授 (90010272)
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キーワード | 風疹ウイルス / ウイルスゲノム / DNAプロ-ベ / 胎児診断 / ゲノム診断 / PCR / 先天性風疹 / 妊娠 |
研究概要 |
1.風疹ウイルスゲノムの検出感度の検討 風疹ウイルス粒子内、又は、風疹ウイルス感染細胞内のウイルス特異RNAから相補的DNA(cDNA)を作成し、その一部領域をPCR法により増幅し、増幅産物をマイクロプレ-トに吸着後、DNAプロ-ベにより検出する方法の確立は、昨年度の本研究の新しい到達点であった。今年度は、この検出法の検出感度を既存の検出法と比較した。 それぞれの検出法における検出可能な最少cDNA量(pg)は、アガロ-スゲル電気泳動法で520、 ^<32>Pプロ-ベによるサザ-ンブロッティング法で0.1〜1.0、ペルオキシダ-ゼの発色によるマイクロプレ-ト法で200、βーガラクトシダ-ゼの蛍光によるマイクロプレ-ト法で1.5であった。蛍光によるマイクロプレ-ト法の検出感度は、 ^<32>Pプロ-ベによるサザ-ンブロッティング法に、ほぼ比肩しうる高感度のものであった。蛍光法は、放射性同位元素を用いなくてもすみ、かつ最大限96の試料を一度に検査できるという大きな利点を持つ。 風疹ウイルス感染症の動物モデルの作成 風疹ウイルスのウサギ皮下接種による感染モデル系の作成を試みた。リンパ球からのウイルスゲノムの検出に当っては、予めリンパ球から全RNAを抽出しておく事が、非特異的なバックランドを下げるために必要であると思われる結果を得た。
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