研究課題/領域番号 |
01571277
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小笠原 知枝 名古屋大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (90152363)
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研究分担者 |
阪口 しげ子 名古屋大学, 医療技術短期大学部, 助手 (90126863)
水渓 雅子 名古屋大学, 医療技術短期大学部, 助手 (20115637)
渡辺 憲子 名古屋大学, 医療技術短期大学部, 講師 (50126918)
工藤 ハツヨ 名古屋大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (90135377)
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キーワード | 看護教育 / 実習指導 / 個性 / 体験学習 / 実践的知識 / 看護技術 / 態度 / 看護過程 |
研究概要 |
本研究の目的は、看護教育における臨床指導者の指導に対する考え方を個別的に捉え、個人レベルの実習指導法を検討することである。 本年度は、(1)臨床実習指導者に関する実態調査の実施と、(2)臨床実習指導者の指導法について、体験学習に基づいた個人レベルの観点から、明らかにすることを計画した。(1)については、愛知県看護協会臨床指導者研修受講者200名に対して、実際の指導状況と指導に関連しての個人的なプロフィ-ルを内容とするアンケ-トによって調査を実施した。その結果については、現在整理の段階にあり、また、その成果は1990年8月4日に日本看護研究学会で発表の予定である。(2)については次のような手順で進めている。(1)臨床実習指導法を測定する為の質問紙を作成。(2)昭和63年、64年、平成元年度の愛知県看護協会主催の臨床指導者研修受講者を被験者として、郵送および一斉調査の実施。(3)質問紙調査結果は大型計算機でSPSSのプログラムによって整理し分析中である。 科研費に関連した研究実績としては、次のような学会発表と看護教育関係雑誌における紙上発表をあげることができる。(1)1989年8月、日本看護研究学会において、「臨床実習指導法の分析的研究」という演題で発表した。その報告内容は、臨床実習指導法についての質問紙を作成する段階で、総合病院2施設の看護婦および臨床指導者らを対象に調査した結果から、知識、技術、態度などの指導3領域において示唆された指導の一般的な傾向についてであった。(2)看護教育カリキュラムの改正に伴って、成人看護学実習では、何を、どのように指導するべきかということについて寄稿依頼があり、本研究の理論的根拠となっている体験学習重視の観点からまとめ、「改正カリキュラムに対応した成人看護学実習の進め方」というタイトルで、「臨床実習指導」(日総研出版 vol.11,1990)に公表予定である。
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