研究課題/領域番号 |
01571280
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研究機関 | 日本赤十字看護大学 |
研究代表者 |
稲岡 文昭 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (40151568)
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研究分担者 |
村瀬 智子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (80210037)
濱田 悦子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 兼任講師 (10208580)
樋口 康子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (50198991)
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キーワード | 看護教育 / 人間関係 / 効果測定 / 発言内容 / 分析基準表 |
研究概要 |
看護は、人間関係を基盤とする専門職である。従って、看護基礎教育では、人間関係の理論と実際について、特に重要な課題としてとりあげている。なかでも、理論を実際に適用していく過程として設定された「人間関係論の演習」では、今までその教育効果は明らかにされていない。そこで、その効果を測定するため、人間関係のプロセスが最も表現されやすい言語に焦点をあて、「発言内容分析基準表」を作成した。今年度は、まず作成した基準表を使用する際のマニュアルを作成した。次に、この基準表を検証するために、次の(1)(2)のようなデ-タを収集した。すなわち、(1)人間関係論をはじめて学習する6グル-プのグル-プダイナミックスの状況を第1セッションから第7セッションまで継続的にテ-プレコ-ダを用いて記録し、テ-プおこしを行ってデ-タ化し整理した。この演習過程においては、トレ-ナ-は4名とし、2名が2グル-プずつを担当し、第一セッションから第7セッションまで継続して関わった。学習者は、第一セッションから第7セッションまで同じグル-プで継続した。(2)看護婦としての臨床経験が3年以上あった上で人間関係論を再度学習する4グル-プダイナミックスの状況を、前述した(1)のグル-プと同様の条件で、各グル-プに1名のトレ-ナ-が担当し、その演習過程をデ-タ化し、整理した。次に、上記(1)、(2)の演習過程について作成した基準表を用いて4名の研究者が各々分析を行なった。次年度は、各研究者の分析内容を照合し、整理した上で報告書を作成する予定である。
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