メタソフトウェアの記述はプログラムジェネレ-タの記述とプログラムジェネレ-タの入力となるソフトウェアの仕様記述がある。ソフトウェア記述の形式化を行なうためにそのモデルを明らかにした。そこでは文脈情報を用いることで、より自然でかつ容易にソフトウェアの仕様を定義できる方法を提案できた。 ソフトウェアの構成もシステム的に行なう必要があり、その効率化のためには基本的なソフトウェア部品化を用意し、それを組み合わせて利用することが考えられる。またそうしないとプログラムジェネレ-タの構造が複雑で設計、インプリメントが難しい。しかしソフトウェアは一般の機械部品などと異なり、利用される場面に応じての変更を加えることができる。この利点を生かさないと生成されるソフトウェアは効率の悪いものとなり、実用上問題が多い。このために我々は部品のカスタマイズを自動的に行うシステムが必要であると考え、第五世代コンピュ-タ機構で開発されてきたCESPを用いてソフトウェア部品のカスタマイザ-を構築してきた。これはプログラマのソフトウェア効率化に関する知識をデ-タベ-ス化し、その知識に基づいてソフトウェア部品をカスタマイズし組み合わせるものである。現在はC言語で書かれたソフトウェア部品を対象にカスタマイザ-を構築している。 カスタマイザ-の機能としては静的な解析のみに頼った効率化を行なっているが、今後は記号実行や項書き換えシステムなどの研究成果を踏まえてより高度な効率化を図る必要がある。また、プログラムジェネレ-タ記述言語についても考える必要がある。
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