眼底写真の判定は名系統、各週齢ごとに眼底血管の血管数、分岐、蛇行、交叉、拡張(眼底写真のいちばん外側で血管の幅が1.5mm以上)、狭細(眼底写真のいちばん外側で血管の幅が0.5mm以下)、過蛍光・色素沈着について検討した結果、血管数は12〜17本見られた。拡張、狭細は全ての系統でみられ、蛇行はp/+で多く見られた。過蛍光及び色素沈着はp/+で15週齢よりみられ背景過蛍光については3〜5週齢より見られた。色素沈着は、pl+以外の系統では見られなかった。背景過蛍光は正常のアルビやピンクアイp/pにおいても見られた。RCS/Nの白内障・小眼球症の併発は、今回の実験期中においては数例しか見られなかった。組織学的検討を行った結果、3週齢においては、rdy/+には異状は認められなかった。しかし、RCS/Nではすでに杆状体錐状体層の杆状体に変性が見られ、それに伴い外顆粒層の杆状体の核にも変性がみられた。そのほかの層には異状は見られなかった。20週齢ではrdy/+には異状は認められなかった。RCS/Nでは完全に外顆粒層、杆状体層が消失していた。そのほかの層には異状はなかった。p/rでは外顆粒層、杆状体層の消失が認められた。螢光眼底写真を行ったところ、乳頭部に血管瘤が見られたためさらにくわしく検討するために、樹脂注入鋳型標本を作製し、さらにくわしく検討したい。
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