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1989 年度 実績報告書

新醗酵バクテリアによる小麦粉生地の醗酵特性

研究課題

研究課題/領域番号 01580054
研究機関秋田大学

研究代表者

庄司 善哉  秋田大学, 教育学部, 教授 (10086639)

研究分担者 長野 宏子  岐阜大学, 教育学部, 助教授 (40074984)
キーワードEnterobacter cloacase GAO / Laomian(老麺) / β-galactosidase / Leavening Bacteria / H_2gas Fermentation
研究概要

小麦粉醗酵性細菌のEnterobacter cloacae GAO(以下GAOと記す)はCO_2とH_2ガスを生じて小麦粉生地を膨化する。GAOの水素ガス生成条件を検討したところ、G-培地というグルコ-ス含有基本培地に、各有機酸0.1Mを加えて培養した結果、ビルビン酸、フマ-ル酸では総ガス生成量が基本培地に対して約2.7倍となったがH_2/CO_2比は基本培地1.20に対して、それぞれの有機酸の場合0.10となりCO_2が増加していた。これに対して乳酸を添加した場合には総ガス量は1/5に減じたがH_2/CO_2比は逆に約10.0となった。また、炭酸源としてビルビン酸、クエン酸、フマ-ル酸、リンゴ酸を単独に用いるとH_2ガス発生比高くなることを認めた。乳酸単独の場合は25.0mMのときがH_2/CO_2比は7.60と最も高くなった。
次に窒素源とガス量比の関係をみた。G培地はアスパラギン単独であるが、これに無機塩及びカザミノ酸を加えたとき、ガス量が最大になるのはカザミノ酸添加の場合でG培地の2.5倍であり、H_2/CO_2比は0.60となった。これよりややよいのが尿素添加時であり、1.5倍のガス量がみられ、H_2/CO_2比は0.70と高くなった。硫酸アンモニウム添加時はガスの量が0.67倍と少量となるがガス比は2.00と水素ガスの比率が高くなった。
以上ガスの絶対量が多くなるのはカザミノ酸添加時であり、H_2/CO_2比が大きくなるのは乳酸添加時であることを認めた。
GAO菌のβ-galactosidaseをラクト-スを含むブイヨン培地で培養した菌体を超音波破壊後、ストレプトマイシン処理、硫安塩析、セファクリルS-200、DEAEトヨパ-ル、アフィティクロマト、FPLCにより電気泳動的に単一なるβ-galactosidase1,2を精製した。両酵素の分子量は約210,000で二量体であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] HIROKO NAGANO,MASASHI OMORI and ZENYA SHOJI: "Characteristic of Wheat-Flour Dough Using a Culture Solution of Enterobacter cloacae GAO with and without Yeast" Journal of Food Science(IFT)USA.

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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